昭和島 ってどこ!? ICON26B.GIF - 2,668BYTES


イノッチの舞台「昭和島ウォーカー」を観に行ってきました。
チケットが当たった時、当選日が平日(しかも月初)だと気付かずに
浮かれて相方のぱんたさんに連絡したら
「平日だね。ま、有休取ればいいか」って返事が来て
「えっ・・・へ・・・平日!?」と青ざめた次第(^^;)
でも根性で有休を取ってグローブ座へ行ってきました。
イノッチの舞台は、たいがい面白いんだけど
今回もすっごく楽しかった!
舞台は、今より少し未来のある工場の中での出来事。

コテツ=イノッチ
アカネ=京野ことみちゃん
ハナ=松本まりかちゃん
マネージャー=粟根さん(笑)
ゲンさん=福田転球さん
工場長=中山祐一朗さん

舞台は2035年。
昭和島にある「アサヒロボット」は、二足歩行のロボット開発をしていたが
「ロボット三原則」なるものによって二足歩行自販機の回収を余儀なくされた。
それまで二足自販機で成功していたアサヒロボットは大打撃。
そのせいでロボットの開発は中止。
大手のユニバーサル工業の下請けの仕事しか無くなって、
先代の社長は1年前に2階の窓から飛び降り自殺してしまった。
そんな時、先代の社長の息子コテツが世界の放浪の旅から帰ってきた。
暢気なコテツは、工場の逼迫した状況がわからない。
「オレが帰ってきたんだから大丈夫」とあちこち工場のラインに手を出すが
ことごとくトラブルに(^^;)
先代社長の片腕で、コテツの叔父でもあるマネージャー
「約束どおりにユニバーサルへ納品出来なかったら工場は倒産だぞ!」と怒る。
アサヒロボットは、今やユニバーサル「安全なロボットアーム」だけを
作る完全な下請け工場になっていた。
かつて二足自販機を設計&製作していた工場長達は、すっかりやる気をなくしていて
昔の思い出に浸る毎日。
コテツの幼なじみでもあるアカネは、そんな状況にイライラしながらも
懸命に仕事をしていた。
失敗ばかりして、でも全然懲りていないコテツ
「何もするな!」と怒り爆発。
工場の床掃除しかさせてもらえないコテツは、何とかしようとウロウロ。
そのうち工場のライン工程で「これはいらないんじゃない!?」とか
「ここはこうすれば効率がいいんじゃない!?」とか
工場の再生に向けて動き出した。
そんな中、イマイチ積極的でない工場長達。
そこへユニバーサルの営業マンがたずねてきて
「もうアサヒロボットに下請けを頼まなくてもよくなった」と契約解除の通告に。
なんと今まで下請けで作っていたアームロボットが
これからは新しいロボットを作るので人間は必要ないとのこと

ビックリ&ガッカリする工場の人たち。
だけどコテツ「じゃあ・・・二足歩行でも安全なロボットを開発しようよ!」
と提案して、盛り上る社員達。
ところが工場長達が「実は・・・・・。出来てるんだ・・・・ロボット・・・」
驚くコテツ達に工場長達が明かした真実・・・

「ロボットは人間に危害を加えてわならない」
「ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない」
「ロボットは自分を守らなければならない」

ロボット3原則に対して、以前開発した2足自販機は、転んだり
人にぶつかったりしながら自己学習するタイプだった。
それでアサヒロボットは、その3原則を回避できるロボットを開発。
その1号がここで働くゲンさんだった!
一見人間と違いがわからない!!
でもゲンさんちょっとしたことでキレるキャラなので
「人を傷つけない」に違反してしまう失敗品(笑)
次に作ったのは同じくラインで働くハナちゃん(笑)
でも彼女は、ゲンさんのキレキャラを踏まえて
遠慮がちに作りすぎ、しかも仕事が遅くて失敗も多いから
「人間に与えられた命令に服従」に違反してしまうのでこちらも失敗(笑)
さらにマネージャー
「実は、この工場自体、巨大な2足歩行ロボットなんだよ」と告白。
なんでもその実験中に社長は窓の外に放り出されてしまい、還らぬ人になったとか(^^;)
様々な事実に驚くコテツ達。

そこにサイレンが鳴り響く。
ユニバーサル工業内で大規模なテロ。
それは、仕事にあぶれた工場の人間たちだった。
工場に火の手があがり、その炎は次第に昭和島全体に広がりつつあった。
ユニバーサルの建物の中には逃げ遅れた人がいる。
コテツは工場(巨大ロボット)を動かして
逃げ遅れた人を助けに行こうとする。
「このロボットは、転んでも学習するんだろ!?なら大丈夫!」
コテツは、アカネ達に非難するように言うが
アサヒロボットの人間は誰一人逃げなかった。
センサーの役割&コンピューターをゲンさんハナちゃんがこなし、
ロボットの操作を工場の人間がそれぞれ分担。
ロボット3原則で消えかかっていた2足歩行ロボットが
人助けのために立ち上がった。


こんなストーリー・・・だったかな(^^;)
とにかく笑いました。
イノッチは、いい加減な工場の二代目がハマリ役。
工場の状況を把握してないし、皆さんのジャマばっかり。
失敗してもあんまり謝らないし
大きい口を叩いてばかりいるから最初はちょっとイヤなキャラだな、と思った。
でもコテツのちょっとした一言から職場の改善が図られていって
最後は雑然としてた職場がスッキリした。
コテツってやっぱり大物!?
最後に巨大ロボットを一人で動かそうとしたところは
思わず泣けてしまいました(T_T)

松本まりかちゃんはあいかわらず声がかわいくて
演技もかわいかった。
そのまりかちゃんがロボットだったということがなおさらかわいかった。
そのハナ(まりか)ちゃんは、ロボットだからいろいろな整理仕事が上手。
でもあんまりでしゃばらなくて最初はおとなしいんだけれど
ユニバーサルの営業マンが「ロボットでもいい。付き合ってください!」と告白されて
それをハナちゃんが断ったところから少しキャラが変貌。
自分でフッておきながら他の従業員に「あ!!人間を傷つけてる!!」
からかわれると急にキツイ顔で営業マンに向って「サイテー!!」とにらみつけた(笑)
別に営業マンになんの落ち度もないと思うんだけどな(^^;)

京野ことみちゃんは、ハナちゃんとは違う男勝りのキャラで
昔、遊んでて危なかったところをたまたま2足自販機に助けられた縁で
アサヒロボットに入社したとのこと。
彼女は「白線流し」とか「大奥」なんかで観るから
なんとなく初めて生で観たという感じがしなかった。
セリフが男っぽくて立ち居振る舞いもカッコよかったよ。

それから粟根さんがいた。
この人は、ただ面白い(笑)
仕事に厳しいマネージャーの役なのに
そこにいるだけで面白いからずるい(笑)
粟根さんイノッチ、この2人の共演というだけで
「あ、多分笑えるだろう」と推測できてしまうところが不思議。

そのほかの皆さんとも掛け合いがテンポよくて
チームワークいいな〜〜〜、と思った。
それからぬーが観にいった日は、たまたま脚本の上田さんのお誕生日。
カーテンコールでイノッチが「みんなでお祝いしてあげて!」とのことで
なぜか客席みんなでハッピーバースデーを大合唱(笑)
脚本家の人とも仲が良さそうなイノッチ
いいよね〜〜。