相葉ちゃんの舞台はこれで3本目。
どれもこれも相葉ちゃんらしくて感動する。
今回も囚人という役柄なのに出演者全員が温かかった。
ああ、それにしてもただ真っ白なTシャツ1枚の衣装なのに
なんであんなにかわいいの(笑)
出演者
コリン=相葉ちゃん
ファーガス=平 幹二朗さん
ハッジ刑務所長=石田太郎さん
ジョージナ=田島令子さん
プリムローズ=いとうあいこさん
トニー=なすびさん
ホリー=本田有花さん
ロウ=山田純太さん
ジミー=住田隆さん
舞台はイギリス郊外
開放型刑務所に若い囚人達が送られてきた。
刑務所長は、新しい形の刑務所を作ろうと努力してきた。
刑務所長は「ここには高い塀も鉄条網もない。逃げようと思えば逃げられる。
だから誰も逃げない」と言う。
だけど囚人達は、何かしらの仕事につかなければならなかった。
コリン(相葉ちゃん)は、案内された部屋で
年老いた終身刑のファーガスと同室になる。
仲良くしようと近づくファーガスに心を開かないコリン。
ファーガスは、たまに部屋に帰ってこない日があったが
ファーガスがいない間に部屋にあるハイビスカスの花の世話を
コリンがしていたことでファーガスは喜び、
「お前はガーデニングに向いている」と言う。
でもコリンは「別に好きで世話をしたわけじゃない」と突っぱねた。
しかしたまたまファーガスから渡された花のタネが偶然開花したことで
コリンは、庭師の仕事につく。
初めは、人を避けるコリンを毛嫌いしていた囚人達もしだいに
ガーデニングに加わり、いつしか大規模な野草庭園が出来上がった。
コリンは、天性の素質「グリーンフィンガース=植木を育てるのに適した指」を持っていた。
ガーデニングをめぐって仲間と衝突することもあったが
それでもコリンの才能を認めた仲間たちは、コリンを中心に世界的フラワーショーへの
出場を夢見ていた。
そこへガーデニングのプロ、ジョージナが娘のプリムローズを連れてやってきた。
初めは、刑務所という場所と囚人になじもうとしない2人だったが
コリンたちの庭を見ると、そのすばらしさを認めて
自分の庭の手入れも頼めないかと言う。
さらにフラワーショーへの参加を働きかけてくれた。
そんな中、コリンは同室のファーガスが病気で助からないことを知る。
ファーガスが時々姿を消したのは、具合が悪くなり、刑務所内の病院へ入院していたからだった。
ファーガスは、過去の自分の過ちを全てコリンに話し、
「お前は、一体何をやって刑務所へ入ったんだ?」と問いかけたが
コリンは「言いたくない」と心を開かなかった。
ある日事件が起きた。
ジョージナの家に泥棒が入ったというのだ。
そのとき家に入ったのは、トニー。
トニーは、刑務所に勤務するホリーと密かに愛し合い、
ホリーのお腹にはトニーの子供がいた。
「お金が必要だったから庭の手入れの合間に盗みを働いたのか!?」
仲間全員に詰め寄られて絶体絶命のトニー。
トニーは「違う!俺じゃないよ!信じて!!」必死に訴えたが誰も聞き入れてくれず、
その夜塀のない刑務所からトニーが脱走してしまった。
しかしその後、泥棒は、別に捕まったので
トニーの濡れ衣は晴れたが、トニーがどこへ行ったのか誰もわからなかった。
そんな事件があったり、けが人が出て、フラワーショーの参加は取り消し、
また模範囚だったコリンは、予定より早く仮出所が認められた。
ファーガスは、かなり具合が悪くなっていたが
コリンに「もうここへ戻ってくるんじゃないぞ!」と送ってくれた。
それから半年、出所したコリンはジョージナの世話で花屋に就職、
プリムローズと交際していた。
幸せなはずのコリンだったが、刑務所の野草庭園と仲間のことが気になって仕方が無い。
刑務所の仲間と手紙をやり取りしたり、面会に行ったりしているうちに
「本当にバカな考えだと思うけれど、どうしても刑務所でフラワーショーに参加したい」
と本気で思ったコリンは、花屋の硝子を割り、花を盗み、
再びみんなの待つ(?)刑務所へ戻った。
リーダーの復帰で喜ぶ仲間&刑務所長(笑)
ジョージナとプリムローズも「バカねえ・・」とあきれながらも
コリンの気持ちを尊重してくれた。
戻ったコリンをうれしそうに迎えるファーガス。
でも別れの時は近づいていた。
病院から一時帰宅していたファーガスは、
「コリン・・・黙っていないで苦しいことは俺に話せ・・・
俺があの世へ全部持ってってやるから!」
そこで初めてコリンは過去の罪を語った。
罪は、「殺人」しかも実の弟を殴り殺してしまった。
だから家族も誰も面会に来ないし自分は一人ぼっちだと思っていた。
コリンの告白の少し後、ファーガスは息を引き取った。
ファーガスの死後、コリン達は、フラワーショーの参加に力を入れた。
途中、内務大臣のジャマ(^^;)が入って大変だったが
反目していたファーガスの友人(もちろん囚人達)も手伝い
何とかフラワーショーに参加できた。
結果は、優勝こそ逃したがくいの無い出来栄えだった。
囚人達は、喜び、成功を祝った。
コリンは、プリムローズに気持ちを告白して
出所したらずっと一緒にいることを誓った。
まず舞台のセットがステキ。
中央に大きな木が1本そびえていて、その影に生オケ&ボイパの人がスタンバイ。
木を中心に刑務所長室、コリンとファーガスの部屋、庭 と
3セットくらいが順番にぐるぐる回転してました。
コリンの相葉ちゃんは、殺人罪で服役しているので
「犯罪者」なんですが、やっぱりかわいい。
白いTシャツにブルーの作業服のズボン。
最初は、誰ともなじもうとしないんだけど
ファーガスのおかげで少しずつ仲間が出来て
さらに自分でも思いがけないガーデニングとの出会い。
次第に具合が悪くなっていくファーガスに
自分の辛い過去を全て吐き出して泣いたコリン。
プリムローズと幸せになれたはずなのに
どうしても刑務所のガーデニングがやりたくて
犯罪を犯して再び刑務所に戻ってしまうなんて
なんて相葉ちゃんらしい(笑)
ファーガス役の平さんは、昔酒乱で奥さんを2人も殺してしまった
終身刑の囚人役でした。
酒乱ってお酒が入っていないと普段はおとなしくてやさしいっていうじゃない。
そんな悲しい役を見事にこなしていらっしゃいました。
初めは、心を閉ざしていたコリンにやさしく接して
自分の命が尽きる時までコリンのことを気にかけていた。
自分の犯した罪を誰にも言いたくなくて苦しんでいるコリンに
「俺が(死ぬときに)全部持っていってやるから」と
コリンを精神的に助けてあげるのよ。
平さん、いい役だったな〜〜〜(T_T)
それからジョージナ役の田島さん。
なんだかこの女優さんが出てくるだけでテンションがあがる(笑)
わりと意地悪な役や高飛車な役が多いんですが
やっぱり面白い女優さんですね〜。
田島さんが一言発するたびに客席から笑いが聞こえました。
一人だけド派手な花柄の衣装で度々登場。
ガーデニングのプロですごい人なのにどこか天然。
最初は刑務所でコリン達に
「あなたたち、どんな罪を犯してここにいるの!?」と
本人達にキツイ質問をしたり
囚人達に囲まれるのをすっごくイヤがっていたので
あんまりいい人じゃないかな、と思っていましたが
コリンの才能を認めると仕事をお世話してくれたり
犯罪者のコリンと娘のプリムローズの交際を認めたり
娘の幸せを心から願ったり、
かわいい人でした。
そしてプリムローズのいとうあいこさん
かわいいな〜〜〜〜!!
いとうさんといえば、昔演技者でMAとドラマやったとき
初めて観たんだけどホンモノはテレビで見るよりかわいい。
ガーデニング命のお母さんの影で
イマイチ花開けない娘を好演。
囚人だったコリンを人間的に愛してくれるやさしいお嬢さんでした。
そのほか、なすびさんやなんでも鑑定団にでてる住田さんなんかもでてたし
池内万作さんもでていました。
今回は刑務所の話だったので囚人役の役者さんがたくさん出ていましたが
すごい人達ばかりで、「相葉ちゃん・・・・がんばれ!」って思いました(笑)
カーテンコールは全部で3回。
1回目は、出演者全員で、2回目は平さんと2人で、
最後は相葉ちゃん1人でごあいさつ。
「23日から舞台が始まって晴れた日が1回しかなかったけど、
今日は晴れました!!」
そう・・・3月なのに雨ばっかりで悪天候が続いていたので
今日は、久しぶりに良い天気だったのです。
だもんで客席からも「晴れてよかったね」という温かい拍手が起こりました。
舞台は、わかり易くてやさしいストーリーでした。
再演があったら是非もう一度観たい、と思う舞台でした。