チャドよりデニスがすき ICON26B.GIF - 2,668BYTES


ALL SHOOK UPを観てきました。
今回1人での観劇でしたが当たった席がXB列。
そう・・・オケピの場所が客席になってたのだ。
そして一番左端で、前には座席が無い。
いや〜〜〜ん、最前列〜〜〜〜〜〜!!
観に行ったこっちが緊張〜〜〜〜。

実は、この舞台は見るのが2回目。
前回とキャストはほとんど同じでしたが
ヒロインのナタリーは、玉置成実ちゃんに変わっていました。

キャストは以下のとおり

チャド 坂本さん
ナタリー/エド 玉置成実ちゃん
ミス・サンドラ  湖月わたる
デニス 岡田浩暉
シルビア 諏訪マリー
ジム 尾藤イサオ
ロレイン 尾藤桃子

ディーン 神田恭平
マチルダ 伊東弘美
アール保安官 青山明


ストーリー

1950年代のアメリカの田舎町。
マチルダ町長の「道徳宣言」により町の若者は
ダンス禁止、男女交際禁止、音楽禁止というとんでもない封建的で退屈な生活をしていた。
そんな中、流れ者のチャドがやってきた。
「子供の頃から不思議な力がある」というチャド
バイクに乗り、ギターを弾き、歌を歌い腰を振り(笑)
壊れたジュークボックスもチャドが触っただけで音楽を奏で
瞬く間に若者達に音楽と恋愛を流行らせていった。
バイクのメカニックとして働くナタリーチャドに惹かれて恋をした。
ナタリーに昔から恋しているデニスは、ナタリーの気持ちを知って落ち着かない。
でもライバルであるはずのチャドにパートナーとして認めてもらったことがうれしくて
ギターを背負ってチャドの後ろをくっついて歩いていた。
チャドをきっかけに酒場の娘ロレインは、町長の息子ディーンと恋に落ち、
酒場のシルビアは、ナタリーの父親のジムが好きだったんだと再確認。
そして肝心のチャドは、美術館のサンドラに一目ぼれ。
「こんな気持ちは初めてだ!」とサンドラを追い掛け回す。
ジムも偶然サンドラに一目ぼれをして、それぞれがサンドラを追いかける。
そんなチャドの様子を見ていたナタリーは、デニス
「お願い!チャドのパートナーを変わって!!」と懇願。
そしてナタリーは男装してデニス
のイトコのエドになりすまし、チャドに近づいた。
チャドは、サンドラ
に手痛くフラれ、落ち込むところを
エドに怒られ励まされ・・・・・なりゆきでキス(男同士、という設定で:笑)
するとそれまでサンドラ
に抱いていた恋心がエドに移ってしまった(大笑)
突然の心の変化に戸惑うチャド(それはそうだよ)
エドのほうは、チャドのラブレターを届けにいったら
それをエド自身からのラブレターだと勘違いしたサンドラに逆に惚れられ(^^;)
サンドラ
から追いかけられる羽目に。
当然エドに夢中のサンドラだから、ジムのことも眼中にない・・・。

閉演している遊園地に駆け落ちしようとやってきたロレインとディーンのところへ
チャド
エドサンドラ←が乱入。
さらに心配でやってきたデニス
や、ディーンの母親であり町長のマチルダ。
ロレインの母親シルビア、そしてジム・・・・。
もはや修復は不可能か!?というほどの大混乱。
しかし、エド「実は私はナタリーなの」と正体を証し、サンドラはびっくり。
そしてチャドの送ったラブレターの本当の筆者は、デニスだとわかると
こんどはデニスに恋をしたらしい(笑)
デニスナタリーにフラれっぱなしで振り向いてもらいなかったところに
美術館の美女が近づいてきたので悪い気はしないみたい。
ロレインとディーンは、チャドに「逃げちゃダメだ。」と励まされて
双方の母親に真剣な恋だと訴えて許しをもらい、
その母親達もそれぞれシルビア←ジム。マチルダ←アール保安官とめでたくカップルに。
最後に残ったナタリーチャドだったけど
チャド
は「俺が好きになったのはエドで・・・エドナタリーで・・・」と大混乱。
そして「俺は・・・この町を出て行ったほうがいいみたいだ・・・・」と
言い残して町を出て行った。

翌日、教会でマチルダ町長とアール保安官。ジムとシルビア。
そしてサンドラデニスの合同結婚式が執り行われた。
そこへチャドが戻ってきた。
いろいろ考えたチャド
だったけど、エドに恋したチャドだったけど、
実はそれがナタリーだったと知って混乱したけど
心の中にはしっかりとナタリーが入り込んでしまったみたいで
改めてナタリーに告白。ここでめでたく全員ハッピーエンド、かと思いきや
今度はナタリーが「あたしもエドを演じるうちにエドに恋をした
エドみたいに自由にそよの町に一人で行ってみたい」とチャドの告白を蹴った。
それでもナタリーに食い下がるチャドナタリー
「一人より二人のほうが楽しいかも。」と二人で町を出て行くことを承諾。
バイクに乗って二人は町を出て行くのだった。


こんな感じだったかな。
ミュージカルらしい楽しい明るいストーリーでした。
最後に誰も悲しい思いはしないのってなかなかないんだよね。
坂本さんはさすがです。
ダンスも歌も演技も抜群ですわ。
自由すぎるチャドの性格はあんまり好きじゃないんだけどね(笑)
いきなり訪れた町で派手に歌って踊って人の恋愛に口を出し、
自分も惚れた女性にしつこく自信過剰につきまとい・・・・・(^^;)
最後は、デニスのラブレターを「自分からだと言って渡して来い」って
ナタリー(エド)に持って行かせたりして、本当に自由奔放。
でもナタリーを本当に好きになってしまった後のチャド
ちょっとかわいかったかも(笑)
ただブルースェードシューズ=流れ者っていう意味がよくわからない(笑)

デニス役の岡田さんも再演ですが
前作で1回観て内容を知っているせいかストーリーを見るというより
今回はキャストの皆さんの個性を観察していたみたいです。
そしたらデニスが一番かわいかった(*^^*)
不器用でやさしくてナタリーを心から好きで大切に思っていて、
だからナタリーが「デニスの立ち位置を私に譲って」という無茶なお願いにも
「いいよ。」って言っちゃう。
ミュージカルだったから劇中何度も歌やダンスのシーンがあったけど
デニス
は不器用そうにカッコ悪く踊るの。楽しそうに。
その不器用なダンスを見てたら「デニスガンバレ!」って心の中で応援してしまった。
最後はどんでん返しでサンドラとゴールインしちゃったけど
それでも大好きな人のためなら何でも頑張れるデニスだからきっと幸せになれると思うよ。

ヒロイン役の玉置成実ちゃんは華奢でかわいかった。
年齢的には坂本さんと20歳くらい年の差があるんじゃないか!?
成実ちゃんのイメージは、
ガンダムなんだけど(笑)
歌がうまい〜〜〜〜!ダンスもうまい〜〜〜〜!!そしてかわいい〜〜!!!
ナタリーの元気&かわいさにとってもよく会ってました。

尾藤桃子さんもいいよね〜。
ロレインってあんなにかわいかったっけ!?
1回目に観たときよりも近かったせいか、細かい表情とかよく見えて
ディーンとのシーンとかもとっても幸せそうで
女の子って恋するとこんな感じだったのかもね、と懐かしく思ったわ(爆笑)
 
あとのベテラン俳優の皆さんはただただ「すっげ〜〜〜」って驚くほどの
声量で、1曲1曲聴くたびに感動してました。
あたしもあんなふうに気持ちよく歌い上げてみたいわ。

それから湖月さんはやっぱり色っぽい。
背も高いし、スタイルもいい。
宝塚の男役の人ってミュージカルで女性を演じるとなんであんなに素敵なの。
サンドラは、別に男性を落とそうとしているわけではなく、
ただ芸術を愛してる知的な人なのに、普段の立ち居振る舞いが妖艶すぎて
チャドやジムが夢中になってしまう。
普通の生活しててもあんまり他人の目線を気にしていろいろ頑張ってる人より
自然な生活してる人のほうが魅力的だったりするものね。
サンドラ
は、妖艶なのが普通なのよ(笑)
ああ、でもまた宝塚男役出身の、ぬーのお気に入りの女優さんが増えてしまった(^^;)

カーテンコールは2回。
皆さんとっても仲がよさそうでした。
ぬーは最前列でゆっくり舞台を堪能して
最後はスタンディングオベーション。
やっぱりミュージカルは明るい楽しいものに限ります。