うるとらぴゅあな 健ちゃんの舞台  ICON26B.GIF - 2,668BYTES


健ちゃんの舞台「ULTRA PURE!」
グローブ座へ観に行ってきました。

健ちゃんの役が、30歳を目前に控えた童貞の役、
ということで、なんだか妙にリアルちっくな設定で
観るのがとっても楽しみでした(笑)

キャスト

沢田俊太郎健ちゃん
田中沙織=陽月 華
横山みずほ=磯山さやか
渡瀬こずえ=大久保麻理子
光友寿幸=瀧川英次
八戸作蔵=西ノ園達大
佃 二郎=福島カツシゲ
八戸和子=鷲尾真知子

出演者は8人だけ。
ゆっくり舞台を見るのにはちょうどいい出演者数(?)

ストーリー

人里離れた一軒の別荘に俊太郎達はいた。
馬術クラブのメンバーと春スキーに来たのだ。
別荘はメンバーの寿幸の所有。
そこに集ったメンバーは、それぞれ彼女が欲しかったり
彼氏をゲットしようと思っていたり、スキーを教わりに来たり
別荘に来た思いは様々。
俊太郎は次期オリンピック候補になるほどの馬術の腕前。
高校時代からモテモテの俊太郎は、
寿幸がうらやむほどの完璧な色男(らしい)
幼馴染の沙織の家牧場を経営。
別荘の使用人の和子さん(鷲尾さん)は
寿幸曰く「何歳かわからない。俺が子供の頃から変わってない」という謎の人。
ここの別荘には和子さんの息子作蔵もいた。
1日目、スキーを習って帰ってきた直後、サイレンが鳴り響く。
「何だろう!?」と心配していると雪崩が起きた!!
人里離れた別荘。通信手段もなく、天候は悪化していて外に出るのも危険。
そしてそんな災害に追い討ちをかけるように大地震が発生。
別荘は大きく揺れる。
和子やスキーインストラクターの佃、そして作蔵は冷静に事態を判断し、
慌てる俊太郎たちを落ち着かせる。

「辺りは夜。電気も止まった。雪崩で外の様子もわからない。
でも朝になれば、外の様子もわかるから、
なんとかこれ以上大きな地震が起きて最悪の事態にならないよう祈るしかない」

未曾有の事態。
おまけに別荘に来ている事を馬術クラブのメンバー達は、
それぞれの都合で家族には知らせていないらしい。
だから通信手段もないので朝にならないと
この地震がどのくらいの規模でどのくらいの規模なのかもわからない。
暗闇の別荘。誰もが不安の中で「もしかしたら死ぬのかも・・・」という
気持ちがよぎり、「もしもこのまま死ぬとしたら最後に何が心残りか!?」
という究極の問いかけに、俊太郎「SEXがしたい!」

実は俊太郎は馬オタク(^^;)
モテ顔なのに、馬術の腕も確かなのに
女性との接触は下手。
おかげで明日30歳の誕生日なのに童貞。
このスキーに参加したのだって
「もしかしたらここで誰かとSEXできるかも」という
よこしまな気持ち100%から。
俊太郎には、みずほちゃんこずえちゃんが黙ってても寄ってきてくれた。
で、悩んだ結果、「こずえちゃんと付き合う!」

寿幸も誰かとSEXできるかも。という軽いノリでスキーを企画したし、
女の子達も「うまくいけば俊太郎君とつきあえるかも」という
気持ちがあってのスキー合宿だった。

それぞれの思いは様々だけど、俊太郎のはひときわ真剣。
それに作蔵さんは40歳後半でまだお嫁さんがみつからないので
和子さんがとっても気をもんでいる。
そんな和子さんは、沙織ちゃん作蔵さんが合うかな〜なんて思っていた。

ところが男女の関係はうまくいかない。
SEXの話をしているところを沙織に聞かれて
俊太郎はドン引きされ(^^;)
作蔵さんは、沙織に一目ぼれしてるのに
沙織にはまったくその気もない。

そんな中、が出没して別荘は危険な状態に。
和子さんは捻挫してしまうし、
女の子達はパニック。
作蔵さんと佃さんが熊を追いやる画策をしていると
俊太郎が飛び出して行った。
後を追う作蔵さん。銃声が響いて熊は逃げていった。
作蔵さんは戻ってきたが、俊太郎の姿はない。
俊太郎の安否を気遣うメンバー達。
沙織は、俊太郎が死んでしまったかも。という事態になって
初めて自分の隠してきた思いをみんなに話した。
子供のころから俊太郎のことが好きだった、と。

それからしばらくして俊太郎が戻ってきた。
無事だった。
というか、彼は熊が別荘を襲おうとしていたこととは無関係に
山の上の神社に「あるもの」を取りに走っていたのだ(笑)
あまりにマイペースな行動にあきれる別荘の人たち。

その夜、お互いの気持ちを伝え合った2人がめでたく結ばれて、
朝になると雪崩も地震もおさまっていて、朝日が差し込んできた。
とりあえず別荘の危険は去ったのだった。


なんというか、ストーリーが単純明快で観やすかった(笑)
こんな短時間にたくさんのカップルが出来てしまうのも
不自然だけど不自然じゃなかった(笑)

健ちゃん演じる俊太郎は、寿幸にやたらとほめられる。
最初から何をしても「かっけ〜〜〜〜!!」とか
トイレに行こうと席を立っても
「ただトイレを行ったり来たりしてるだけでかっけ〜〜!!」
とかやたらにカッコいいを連発。
俊太郎は何も言わないのに和子さんや女子達にさまざまな「武勇伝」を
聞かせるから、みずほちゃん達は「絶対俊太郎君と付き合う!」と
盛り上がってしまうし、寿幸は、ひときわお騒がせ。お金持ちの坊ちゃんらしい(笑)

シリアスな雪崩や地震の時も一人だけ何度もトイレを行ったり来たり
カップラーメンを食べたり、緊張感がない(笑)
大地震のときも第一声が「・・・・地震・・・・なげ〜〜〜〜!!」←笑
でも寿幸が子供の頃作蔵兄ちゃんが教えてくれた山の上の神社の伝説を
俊太郎に教えてくれたから、俊太郎は神社に行って、昔の記憶を思いだして
沙織と結ばれたんだし、
作蔵兄ちゃんもこずえちゃんといい関係になりそうだし、
なんとなく無駄に騒いでいるだけではなかったのよ。

スキーのインストラクターの佃さんもいい感じの人でした。
スキーのインストラクターなのに教えてることが
「かっこいいサングラスのはずし方」や
「かっこいい板の持ち方」ばかり。
そしてやたらと「世の中には2種類の人間がいる」
人を分類したがる。
でも分類がだんだん枝分かれしてくると何がなんだかわからない(笑)
それにスキーのプロらしく、作蔵さんと一緒に雪崩や地震で孤立している
別荘でいろいろと、か〜な〜り〜の大活躍してくれてるのに
女の子と誰ともカップルになるキッカケがなくて
最後に「俺だけ1人かよっ!!」←大笑

それから和子さんがとっても癒し系でした。
ゆったりした口調。でも俊太郎が童貞なのを瞬時に見抜き
寿幸ぼっちゃん(笑)や、作蔵さんにやさしい言葉をかけて
本当に心配してくれて、いい人だった。
でも最初、作蔵さんのお母さんだという話だったのに、
なんだかおかしい、ということになって
作蔵さんが、「和子さんは・・・俺のばあちゃんだ」と告白。
何でも幼い頃に両親をなくした作蔵さんがさみしい思いをしない様に
自分は祖母ではなくて、母だ、と言い切り
作蔵さんを育ててきたんだそう。
寿幸が「え〜〜〜!? 100歳近いの!?俺、これからどうやって接すればいいの!?」
とうろたえると、作蔵さんは今までと変わらずに接して欲しいと言う。
作蔵さん曰く「そんな気持ちで和子さんはいつまでも若々しくいられるんだと思う」

今回3人の女の子、沙織ちゃん、みずほちゃんこずえちゃんが出てくるんだけど
見た目で何となく性格がわかってしまった(笑)
沙織ちゃんはポニーテールでボーイッシュでかっこいい。
気が強そうで、でも実は誰よりもやさしくて
そして俊太郎が大好きなのに、友達のこずえちゃん
「俊太郎君に告白しようと思ってる」と相談されたら応援しちゃう。
そのこずえちゃんは・・・これがまた怖いのよ(笑)
だって沙織俊太郎を好きなのを見透かして
それをわざと「俊太郎君が好きなんだけど、つきあってもいいい?」と本人に言っちゃう。
沙織が友達思いで、ダメって言えない正確だってのもお見通し。
で、めでたく俊太郎とつきあったけどすぐに
「あたしが好きなのは馬に乗ってる俊太郎君。普段の俊太郎君は違うの」
とか言っても〜(^^;)
見た目は完璧に美人でおとなしい上品なお嬢さん。
その見た目に男の人はだまされるんだね〜。ああ怖い。
でもこずえちゃんは別荘で作蔵さんの実直さに触れて、
見た目にとらわれない恋ができそうだったので、ま、いっか。
みずほちゃんは、寿幸と立ち位置が似てた(笑)
明るくてズバズバとものを言っちゃう。
それがいいアクセントになってた。
俊太郎に積極的にせまるみずほちゃん
童貞卒業をもくろく俊太郎は「みずほちゃんでイケる!」と
安易に思っちゃうのよね。
ついついバストに見入っちゃうの。
それがかわいかったわ(笑)

さて、主役の健ちゃんは、オーバーオール姿で最初からかわいかった(笑)
本当に童貞なのかも・・・と思わせる童顔。
今回のスキー合宿でどうにか童貞卒業を願っていたんだけど
みずほちゃんが積極的すぎて逆に引いちゃったし
こずえちゃんと仲良くなったんだけど、自分から押していけない
馬オタクの俊太郎
結局どうにも出来ないまま時間が過ぎて、雪崩&地震に遭って
「死ぬ前に・・・・SEXがしたい」と自分のビデオにわざわざ録画しちゃった(^^;)
幼馴染の沙織ちゃんといつの間にか疎遠になって
ギクシャクした関係になって、それぞれ大人になって環境が変わったけれど
子供の頃に旅行に出かけたさきで2人で誓った約束があって
それを2人とも忘れられないでいた。
その旅行先が今回の別荘のある雪山だった、と(笑)
今回童貞を卒業したくて、作蔵さんと寿幸の昔話に出てきた
「童貞が卒業できる」という伝説の神社へ
外に熊が出ていたのに、そんなのおかまいなしに飛び出してさ(笑)

そんなとってもピュアな俊太郎だったけど
神社の裏に刻まれた文字をビデオに撮ってきて沙織ちゃんに見せた。
そこには「大きくなったら俊太郎のお嫁さんになる」という
2人のかわいい将来の約束が刻まれてて、
お互いの気持ちに変わりがないことがわかって無事に2人は結ばれた。
俊太郎君、誕生日直前に童貞卒業♪
翌日はお天気が回復して、ロビーで待っていた皆さんに
遅く起きてきた2人がご挨拶。
「え〜〜、おかげさまで〜〜、昨日〜僕が上になって〜〜」
と大声でいらんことを言いそうになり
みんなに止められた(爆笑)
ほんとにピュアな健ちゃん・・・じゃなかった、俊太郎(笑)

全体的にやさしいストーリーで、雪崩とか地震とか、
シリアスな災害が起きてても、登場人物に意外と緊張感がなくて
面白い人ばっかりで笑えたな〜〜。
今までの健ちゃんの舞台って「卒業」以来
土佐の海の男だったり囚人だったりと、まじめな舞台が多くて
笑えるのが少なかったから、とっても楽しめた。
健ちゃん本人がかわいいから、
舞台のキャラも今回くらいくだけた感じの方がいいです。