坂本さん はすごい。
シルバースプーンに映る月を観て来た。
今回もミュージカルという事で楽しみにしていた坂本さんの舞台。
それに戸田恵子さんが出演するのでそちらも楽しみでした。
初めてなんだよね〜、ナマで戸田さんを観るの(笑)
ミュージカルとは言っても日本が舞台だから
セリフとか役名もわかりやすかった。
綾佑=坂本さん
美珠希(みずき)=新妻聖子
彩月(さつき)=戸田恵子
兄雅也=鈴木綜馬
泉美(いずみ)=内田亜希子
舞台は、現代なんだろうな〜(?)
まず坂本さん演じる綾佑(りょうすけ)は、財閥の御曹司(言い方が古い:笑)
なんでも先代のお父さんが亡くなって
お姉さんのダンナさんが社長に就任。
そしたらお姉さんが行方不明に。
もともと、この家の執事だった義理のお兄さんをよく思っていなかった御曹司(笑)
だから何かとお兄さんに反発して、会社の役員(名ばかりの)なのに
会社には出てこない。
毎晩飲み歩く。
さらにお姉さんが行方不明になったのも義理のお兄さんのせいだと思っている。
そうやって会社のお金を食いつぶしているのだった(^^;)
そして、このお屋敷には、行方不明の若奥さんの幽霊が出るという。
使用人が不思議な歌声を聞いたり
あやしい人影を見たり。
それがいつも嵐の夜に若奥さんの部屋から聞こえるというのだから怖い。
そんなある日、この屋敷に2人の女性がやってきた。
1人目は、綾佑のお見合い相手。
会社が傾いてしまっている現状を知らないのんきな御曹司に代わって
義理のお兄さんが会社を立て直そうと画策して
銀行の頭取のお嬢さんとのお見合いを計画。
でも綾佑に事前に知らせたら逃げちゃうから
その日は「ホームパーティー」って事に
使用人やコンシェルジュと口裏を合わせていた。
ただ、お嬢さんがくる直前、コンシェルジュ=戸田さんが
産んですぐに捨てた実の娘から連絡があって
これからお母さんに逢いにくる、と。
それで、お屋敷に最初にやってきたお嬢さんをコンシェルジュが
自分の娘と勘違い。
なんとか屋敷の住人に気づかれないようにお嬢さんを2階に隠した(笑)
お嬢さんは、コンシェルジュを綾佑の母親と勘違いしていた。
で、後から訪ねて来た娘を綾佑が義理のお兄さんの見合い相手と勘違い。
綾佑には、絶対内緒のお見合いだったのに
社長夫人の後釜を狙うコンシェルジュが聞き違えてしまい、
社長が再婚してしまったら自分の居場所がなくなる、と思い
綾佑にそ〜〜っと「社長が銀行頭取の娘とお見合いしようとしている」と耳打ち。
御曹司は「姉がまだ死んだと決まっていないのに再婚とは、許せない!」と激怒。
おかげでお屋敷のリビングは大混乱。
コンシェルジュの娘を義理のお兄さんの見合い相手と思い込んでいる綾佑は
娘を罵倒し、娘は、綾佑に反論。
そこに義理のお兄さん、銀行頭取のお嬢さんも加わって、最終的に
すべてが勘違いだということが判明した(^^;)
さらにさらに、幽霊の正体がコンシェルジュだということも判明。
これは、決してわざと幽霊騒動をおこしたのではなく、
ただ社長夫人になる日を夢見て、嵐に紛れて奥さんのドレスを拝借して
夜中に一人で歌っていただけ。
それを実の娘が聞いてびっくりしたのは間違いない。
大きな混乱を招いたコンシェルジュは、屋敷をこっそり逃げ出し(笑)
娘は、しばらくこのお屋敷に滞在することになった。
でも、屋敷の幽霊が自分のお母さんだと言うことは誰にも言えない(^^;)
綾佑のお見合い相手のお嬢さんは、お見合いに乗り気だったんだけれど
もともとオカルトに興味があり、このお屋敷に幽霊が出るウワサを聞いて
ちょっとこのお屋敷に入ってみいという邪なキモチがあった。
で、毎日このお屋敷に通っては、暖炉の上に幽霊探知機を黙って置いて帰るという始末(笑)
でもこのお嬢さん、最後にコンシェルジュの娘に心を動かす綾佑に
切ない恋心を抱いていたみたい。
自分の気持ちを抑えて屋敷を出て行くお嬢さんが少しかわいそうでした。
そんな中、ちょっと戻ってきたコンシェルジュに異変が。
急に動きが止まったと思ったら一言「はい。お言いつけどおりに」というと姿を消した。
義理のお兄さんと、コンシェルジュの娘と共に、嵐の夜になる度に幽霊探しをしていた綾佑。
ある日、3人の前に本物の幽霊が姿を現した。
義理の兄、綾佑には、それが行方不明になった姉なのか、まだ疑心暗鬼。
でも「あの日、海に出かけて。バスで。そのまま。」
2人の心に語りかけるように歌う幽霊がいなくなると
綾佑と義理の兄は、行方不明の姉は、この世にいないんだと確信した。
それで綾佑は、義理の兄が本当に姉を愛していたことと
兄が綾佑の事を次期社長にふさわしいと思って見守ってくれていた事を知った。
綾佑は、会社に真面目に出社して義理の兄を助けようと心に決めた。
それ以降、あの幽霊騒動は無くなった。
ストーリーはこんな感じで、日本のオリジナルのミュージカルだったの。
ミュージカルだから、(舞台もだけれど)設定が少しムリヤリ(笑)
坂本さんが大会社の御曹司で遊びほうけているのは、まあ、ありだよね。
リアルにそういう状況のボンボンっていそうだし。
それに義理のお兄さんが、会社のために義理の弟にムリヤリお見合いさせて政略結婚させるのも
もしかしたら、現実にあるかもしれないよね。
ただ、そこに勤務するコンシェルジュが産みっぱなしで逢うこともなかった娘と
その勤務しているお屋敷で対面するというのは、どうなんだろう?
娘の行動力は、たいしたもんだけど
いきなり電話してすぐに逢いに来るって(^^;)
まあ、ヒロインはそれくらい元気じゃないと話が展開しないか(笑)
最後には綾佑と、もしかしたら・・・っていう予感を残して終わったから良かったかな。
戸田恵子さんは、華奢で小柄なのに存在感は抜群でした。
でも娘が訪ねて来るっていうときに
「自称33歳で通しているのに・・・30歳の娘がいるなんて言えないよね〜〜」
と悩む戸田さんは、面白かった。
それにしても、声がいいよね〜〜。
このミュージカルの中でいろんな事件を起こすきっかけが戸田さんだったけれど
コミカルで、憎めないかわいさ。
最後にお屋敷を出て行ってしまうのは、少しかわいそうでした。
でも、あの義理のお兄さんには、似合わないかもね。
このミュージカル、再演あるかな(笑)