今日はグローブ座へ坂本さんのミュージカル「シェルブールの雨傘」を見に行ってきました。今日は平日だったけれど去年の秋頃から連続休暇を予定してたから、仕事を堂々とお休みしていってきたのさ。(そう、ぬーは今日から1週間仕事がオフなんだ〜。転勤!?んなもん今のうちならば関係ないのさ)
グローブ座は...非常に小規模だった(笑)キャパ、あれは何席あるのかな?3階まであるんだけれどざっと見渡せるし、7〜800席くらいしかないんじゃない?
さて、今回のぬーの席は「J列15番」だって。これ、アルファベット順だから前から10列目には変わりないんだけど、ちょうどぬーの前列までが「センター席?」っていうのかな〜?ぬーの前は仕切りになってて、前には下りていけない造りになってる。そしてぬーの後ろにはあと1列しかないの。その後ろは壁(^^;)1階席が11列しかないのよ〜。横も数えたら一番長いところでも30席くらい。ものすっごくこじんまりしてた。でもその分坂本さんが近くで見えるってワケ(^_^)
開演直前、左の一番前の扉が開いて3人のお客さんが入場して前から5列目のあいてる席に座った。3人の真ん中の人!ぬーのよ〜く知ってるお顔(@_@)
「大ちゃんだー!大ちゃんが来たー!」と思わず口走ってしまい、隣の人をびっくりさせてしまいました。いや〜〜ん、大ちゃんとこんなプライベートなところで逢えるなんて〜!運命だわ、もう大ちゃんに嫁ぐしかないわー!←何を観に行ったのか、ここで正しい目標を見失うぬーだった。
客席の地味〜...なオーラをかもし出してる大ちゃんに気をとられているうちに公演が始まりました。(ちなみに大ちゃんの両隣は舞台関係者らしかった)
ストーリーは、悲恋もの?でした。
時は1957年...。ギイ(坂本さん)とジュヌビエーブ(藤谷美紀さん)は恋仲。ギイは叔母と、その叔母の世話をしてくれる看護士のマドレーヌと3人暮らし。シェルブールの町の自動車修理工場でまじめに働いている。ジュヌビエーブは母と2人でアンブレラショップ「シェルブールの雨傘」を営んでいた。2人は将来を誓い合ったけれど、彼女の母親は娘が17歳という若さに「まだ早い」と反対。そんな中、営む店が破産の危機に。それを宝石商のカサールが助けてくれる。誠実で資産家のカサールを気に入った母親は「カサールさんなら」と勝手に娘の将来を夢に見る。ジュヌビエーブはそんな母親と口争いが絶えない。「絶対ギイと結婚する!」そう言い切った彼女のもとにギイが「結婚できなくなった」と別れをつげに来る。アルジェリア戦争の徴兵、召集令状がきたから。2人はお互いを「絶対忘れない」と1晩だけ結ばれて別れた。
それからしばらくして彼女は妊娠している事がわかる。母親はギイが去った今こそカサールと結婚を、とジュヌビエーブに迫る。実際カサールは一目あった日から彼女に恋していた。彼女がギイの子をお腹に宿していると知ってもソレを受け入れる覚悟があると。兵士となってアルジェリアにいったまま連絡がとれないギイと、自分を今一番愛して大事に思ってくれているカサールとの間でジュヌビエーブは苦悩するが、カサールの誠実な人柄に触れて、彼女はカサールとの結婚を決意する。
1959年、大怪我を負ったがギイは町に帰ってくる。敵の手榴弾にやられたのだ。帰ってきて、ジュヌビエーブが他の男性と結婚をしシェルブールを去ったことを、自分の叔母をずっと面倒を見てくれていた看護士マドレーヌに聞く。
ギイは荒れた。そんな中病床の叔母が息をひきとる。たった一人の叔母は、ギイに自分の遺産全てを譲った。マドレーヌは「叔母様のいない家にいるのはツライ」と家を出ようとする。ギイはそれを「オレの為にここにいてくれ」と止めた。ジュヌビエーブを失い自暴自棄になっていたギイをそばで癒してくれたのはマドレーヌだったから。やがて2人は結婚する。
数年後、ギイは夢見ていたガソリンスタンドを経営していた。彼とマドレーヌの間には男の子が生まれた。名前はフランソワ(岡本健一様じゃないよ)。以前、愛し合ったジュヌビエーブと考えていた子供の名前。3人で幸せに暮らしていた。
クリスマス。マドレーヌとフランソワは、クリスマスプレゼントを買いに出かけ、ギイは一人店番をしていた。そこへ立ち寄った上品な喪服の婦人。
それは結婚以来シェルブールを離れていたジュヌビエーブが母親の葬儀で帰ってきたのだ。偶然の再会に複雑な2人。そして彼女の子供がギイとの間に出来た子供だと気づかされる。言葉少なに立ち去るジュヌビエーブがギイに一言聞いた。「今、幸せ?」ギイは一言「ウイ」...彼女はそのまま帰っていった。
彼女が帰ったあと、マドレーヌとフランソワが帰ってきた。ギイにクリスマスプレゼントを抱えて。
シェルブールは雨ではなく、雪が舞い降りてきた。
と、こんなカンジなんですが、このミュージカルは「セリフ」というものがありません!全編「歌!」なんです。例えば普通のお芝居なら「どうぞ。」っていうセリフも「♪どうぞぉ〜♪」みたいな。舞台の後ろにオーケストラがいて、約2時間ずっと演奏しっぱなし(途中で15分休憩があったけれど)
今までぬーが観たミュージカルはセリフで芝居が進行し、途中に役者の感情や行動を表現するダンスや劇中歌がはさみ込まれるものばかり。そういうのがミュージカルだと思ってたから、ウワサには聞いて行ったけど、最初は面食らいましたよ。
そして本当に舞台に雨が数回降りました。最前列のお客様にはレンコートが配布されてました。寒そうね〜、冬の雨は。
悲恋のストーリーだからやたらと「モ〜ナ〜ムゥ〜ルゥ〜〜♪」とか「ジュテ〜〜ム♪」とか同じ節回しの歌がでてくるの。そのせいか、ぬーは劇に入り込めなかったわ〜(^^;)セリフが「歌」だから、なんか自分の感情がうまく移入できなかったのよ。そしてギイとジュヌビエーブは結ばれないし...。
おまけにジュヌビエーブの母親が、店が破産寸前で自分の宝石くらいしか換金できるものがないというのに「コレを手放したら私には何もなくなってしまう」とか言っちゃうし、娘の若すぎる結婚は大反対のはずなのに、偶然救ってもらった資産家のカサールとなら「結婚しなさい!」ってどーいうことさ(^^;)
なんか、映画タイタニックのローズの母親を思い出してしまいました(皆さん観たかしら?自分が贅沢したいから、娘を金持ちと無理矢理結婚させようとした自己チューなオンナ。『私にお針子仕事をさせたいの?』と言ったわがままな人だったよね)
もちろん坂本さんは「ミュージカルアクター」ですから歌は上手。演技もダンスも上手。おまけに「スタイルいいなー!足長い〜。そしてめっちゃ男前〜」ヒロインの藤谷美紀ちゃんは、実物をはじめて拝見しましたが、きれいですね〜。さすが「第3回(いや、4回だったか?)国民的美少女コンテストグランプリ」だね。声も高くて透き通っててきれいでした。でも、藤谷さんはミュージカル畑の人ではないんでしょうか?ところどころ声が苦しそうだったり裏返りそうでした。観ていてこっちがハラハラ。でも美人だから許そう(?)
あっというまにラスト。でもそのアンコールも変わってました。2回アンコールがあって、まず坂本君と藤谷さんが出てきて、挨拶代わりに「♪モーナーム〜ル〜♪」って始めると他の役者さんが全員でてきて「♪あ〜あ〜あ〜♪」とコーラスつけるの。2回とも(笑)徹底して「セリフ」はないのよ。何人かスタンディングオベーションしてたけれど、ぬーの隣の人は泣いてたけれど、ぬーは「.....。」ってカンジでした。きっとぬーが精神年齢低いから、あの舞台の良さがわからなかったんだな(笑)
でも、大ちゃんが見に来るとは思わなかった。大ちゃんの背中を丸め加減で(ヘンな表現)ちょこちょこ小股に歩いて離着席する姿や、周りの人に小さく「ども、あ、ども」ってカンジでペコペコ頭を下げる姿、ぬーは穴の開くほど見つめてしまいました(ストーカーよ...)そんなぬーの熱視線に気づいたのか、1幕と2幕の間に15分の休憩があって、関係者用の扉の奥へ引っ込んじゃって(笑)、2幕が始まっても大ちゃんは帰ってこなかった...(泣)
でも劇の中盤、よく見ると何時の間にか大ちゃんは席に戻ってた(いつ戻ったのか不明...)
大ちゃんへ。「♪ジュテ〜〜ム♪」...やめとこう(笑)