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坂本さんの舞台(赤坂様の舞台でもある)「BLOOD BROTHERS」を観に行ってきました。
最初ゲットしたチケットが送られてきたとき「XC席」って指定があって
「えっくすし〜!?『X.T.Cビート』じゃなくて!?」と
自分に突っ込みを入れてしまいました。だって前から3列目の真ん中だよ(@_@)
相方のぱんたさんと「ど〜しましょう...。」ってほくそえんでしまいました(笑)
なぜって、今回のB.Bは、主演の坂本さんと赤坂様が7歳の子供の頃からを演じる
ということで、「舞台の最初に半ズボンで登場する、スネ毛は剃っているらしい。」という
前情報があっただけに、「そんな坂本さんの半ズボン&ナマスネ(笑)を至近距離で拝めるのね」
と舞台がはじまる前からドッキドキ(馬鹿)

他の出演者も豪華で、島田歌穂さん(ロビンちゃ〜〜ん(古))や
篠原ともえちゃん前田美波里さんという実力のあるすごい方ばかり。
ぬーは、シノハラのファン(CDも持ってたりする)でもあり
かわいいシノハラも間近で見られてうれしかったですぅ〜(*^^*)
そして、今回島田歌穂さんを初めて拝見しました...。
かわいいです。そしてものすごい存在感です。好きです(笑)
前田美波里さんは、去年観た舞台にも出てらっしゃいました。
おキレイですね。そして今回の役は女性なら少しは共感してしまうかな、という
悪者(笑)でした。
気になるストーリーは.....。

舞台はイギリス。最初に登場したのは両極端なくらしをしている2人の女性。
ジョンストン婦人(島田歌穂さん)は、夫に捨てられ7人の子供と
もうすぐ生まれて来る双子をお腹にかかえて
裕福なライオンズ家の政婦として働く事に。
ライオンズ婦人(前田美波里さん)には子供がいなかった。
ライオンズ氏が出張で9ヶ月家を空けることになり
ジョンストン婦人に双子が生まれると知り
「一人ちょうだい。主人にはバレないわ。出張なさってから
私に子供が出来ていることがわかったことにすれば。
大丈夫。大切に育てるわ。それにあなたは家政婦として毎日
子供に逢えるのよ....」
と半ば強引に子供をジョンストン婦人から貰い受ける約束を取り付ける。

ジョンストン婦人は苦しい生活だが子供は大切だった。
もちろん生まれてくる2人の子供も。
最初は断り続けたが、ライオンズ婦人の話を聞くうちに
「自分の子供に裕福な生活と満足な教育を受けさせてあげられるのなら...」と
とうとう子供をあげることにしてしまう。
他の子供達には「双子の1人は天国に行ったよ...」とウソをついて。

そして子供は生まれ、ジョンストン家の双子のかたわれはミッキー(坂本さん)、
ライオンズ家にひきとられた子供はエディ(赤坂様)と名づけられる。
そして数週間が過ぎる頃、ライオンズ婦人は次第に悩み始める。
エディを自分の子供といつわってライオンズ氏にウソをついている...。
そして家政婦ジョンストン夫人がエディを愛情こもった顔で見つめ、
抱き上げるたびに「いつか本当のことがバレてしまうのじゃないか..」と不安がよぎる...。
そしてとうとうライオンズ婦人はジョンストン夫人を首にしてしまう。

それから7年の月日がながれた。ジョンストン家は、相変わらず苦しい生活をしていた。
そして双子の1人、ミッキーは7歳。
末っ子のミッキーは、いつもサミー兄ちゃんにみそっかすにされていた。
そんなとき、ミッキーの前にキレイな身なりの子供が現れる。
「こんにちわ!」とミッキーに話し掛けたのはライオンズ家にもらわれたエディだった。
話しているうちにお互いが同じ誕生日だと知った2人(双子だからね:笑)は、
「俺たち義兄弟だ!」と義兄弟の契りをかわす。血を分けた本当の兄弟だとも知らずに。
そこにジョンストン婦人が現れる。
そしてミッキーが「こいつ、エディ。あっちの岡の上の家のコだってさ」と
うれしそうに話すミッキー。そして「こんにちわ。おばさま。」と
明るく挨拶するエディを一目見るなりジョンストン婦人は凍りつく。
「ミッキー....!オマエは家に入って!早く!」

ライオンズ家の家政婦を首になって以来、ジョンストン婦人はミッキー達に
「あっちの家の子とは遊んじゃいけないよ!絶対に!」と
エディとミッキーを逢わせない様にしていた。
それはライオンズ婦人も同じことだった。
双子の秘密...そして2人の女の秘密...。
「ぼっちゃんがここに来た事を知ったら、お母さんはどうするだろうね...。」
と、エディを追い返す。

だが、義兄弟の契りをかわした2人には、母親たちがどんなに叱ってもムダだった。
母親たちの目を盗んで交流を深めていく双子。
そしてミッキーの幼馴なじみのリンダ(篠原ともえちゃん)と3人で
楽しく過ごすのだった。
そうして子供達が仲良くなればなるほどライオンズ夫人の心労は重なった。
そして絶えきれなくなった婦人は、郊外に引越しすることを決める。
引越し前夜、ジョンストン家を訪れたエディは、
ジョンストン婦人に「明日引っ越すんです」と告げる。
ミッキーには逢わせようとしなかったが
エディも自分の息子。「もう二度と逢えないかもしれないね。ね、ミッキーの写真欲しい?」と
自分とミッキーの写真の入ったロケットをエディに渡す。
そして最後に一度だけ、引越しを嫌がるエディをヒザに抱いて別れを惜しむのだった。

それからさらに7年。ジョンストン家もあたらしい家に引っ越していた。
ミッキーは14歳。幼馴なじみのリンダとは微妙な関係。
リンダが積極的に「愛してるわ。ミッキー!」とアタックしても
それにどう答えていいのかわからない。
悩むミッキーの前に、身なりのよい少年が現れる。
それは、寄宿学校でロケットのことをけなされて反抗し、停学になったエディだった。
エディはジョンストン婦人からもらったロケットを今でも大事に首にかけているのだ。
再会を喜ぶ2人。聞けば、2人の家はごく近い場所にあった。
ただ、昔と同じように、ミッキーは下町。エディは岡の上の豪邸。
偶然再会した2人とリンダは、それから楽しい青春時代を過ごす。
エディもまた、リンダに惹かれていた。
でもリンダがミッキーを好きなのを知っていたエディは自分の思いを胸にしまい続けていた。

そして18歳。夏休みが終り、エディが大学に戻ることになった。
エディは「クリスマスには3人でパーティーしようよ!」と言い残して大学に戻っていった。
ミッキーは、工場で働いていた。
そんな中、リンダが妊娠。2人は一緒に暮らすようになった。
その年の秋、不況でミッキーは工場からリストラされる。
職を失い、自分の貧しい生活を呪うミッキー。

冬になり、リンダに子供が生まれるのにまだ職がみつからない。
あせり、いらだつミッキー。
そこへ明るくエディが帰ってくる。
生まれたときから裕福で苦労を知らないエディには
ミッキーの落ち込みが理解できない。
どこまでも明るいエディにミッキーがキレる。
帰ってくれ!!オマエを殴らないうちに...!」

そんなとき、兄のサミーから強盗の見張り役を頼まれる。
サミーは言う「銃は脅しに使うだけ。10分で金持ちだぞ。」
という言葉でミッキーはその気になってしまう。
その夜...強盗に入ったサミーは、銃で家の住人を打ってしまった。
捕まったミッキーは、そのまま監獄へ。
兄が人を打ったことと、警察に捕まったショックでミッキーは
生気がなくなりうつ病になってしまう。

そしてさらに月日が流れた。
エディはエリート街道を順調に進み、今では若き市会議員だった。

一方生気のないミッキーは、監獄で「模範生」として早めの出所を許された。
うつ病は回復してきてはいたが、精神安定剤は手放せなかった。
せっかく見つけた仕事場でも薬にたよらなければ仕事にならない。
そのころリンダは子供を抱えてミッキーを懸命に支えようとしていた。
「あたしにはあんたが必要なのよ...」
そんなリンダの言葉にもミッキーは「薬をよこせ!」

耐え切れなくなったリンダはエディのところへ走った...。
そんな様子をライオンズ婦人は、ミッキーに伝えた。
ライオンズ婦人は、心を病んだままだった...。
抱き合うエディとリンダを見たミッキーは逆上し
銃を持ってミッキーのところへ。

エディに銃を向け、ミッキーは言う。
「オレ、薬やめたんだ..。そして考えた...。
オレに残っているものは何か...。それはリンダだ...。
それなのに..。」
今にもエディを打とうとしているところへ警察とジョンストン婦人が駆けつける。
「かあちゃん来るな!!」叫ぶミッキーにジョンストン婦人は
「騨っちゃいけない!エディはあんたの本当の兄弟なんだから」と真実を告白した。
するとミッキーは.........。

「なんでオレをやってくれなかったんだよ!!
おれを(ライオンズ家に)やってくれたら、『おれがコイツだった』のに〜〜!!!」
そしてミッキーの銃がエディを撃ち殺したとき
警察の銃がミッキーを撃ち殺した。
双子は真実を知った日に、同時に息絶えた.....。

と、ストーリーは重かったです。
双子が主役とはいえ、最初は2人の女性が主役だったの。
生活は苦しいけれどかわいい子供達とにぎやかに暮らす女性と
生活は不自由ないが子供がいなくて満たされない女性。
今回美波里さんがお金持ちで少しワガママで神経質なオンナを演じてました。
結局双子の運命は、この女のせいで捻じ曲がってしまったわけだけど、
子供が欲しくて欲しくてたまらないのに子供に恵まれない
哀れな女性というところが、同じ同性として
なんだか可愛そうでした。

そして島田歌穂さん!さすがミュージカル女優!カンペキです。
そして子供を思う母親の役がすっごく合ってました。
歌をたくさん歌ってくれましたが、どれもこれもステキ。
「あ〜〜、ぬーもミュージカルやってみたい!」と
あこがれてしまうほどステキ☆

篠原ともえちゃんは7歳の役がとにかくかわいかった。
みじかいスカートからは、ワカメちゃんみたいにフリフリのデカパンが
丸見え。それがかわいいのよ。
そして14歳の制服姿はきれいでした。
牧場の柵を脚を曲げずに高く上げて軽々と超えちゃったときはビックリした。
バレエをやってたといってたけれど、本当だったのね。
ミッキーと結婚して大人になったリンダもめっちゃ健気で...。
昔の「テクノ少女」のイメージから、ミュージカル女優に見事に「化け」ましたね。
がんばれ!シノラー!!

そして主役の坂本さん...。
登場したときは、全身真っ黒、泥だらけ。
貧しい家庭の末っ子らしく、くたくたのニットのベストを着用(ラクダ色のね)
もちろん靴下も真っ黒。
で、7歳児らしく、幼稚なギャグ&下品な行動が目白押し。
その1「ツバを吐く(客席に向かって本当にツバはいた。もうすこしでぬーたちにも届きそうだった)
その2「半ズボンのチャックから指を突き出し『バンバン☆』と拳銃のマネをする」 etc......。
いたずらっこの表情が、ほんとうに子供っぽかったです。
この舞台は、ギャグで人を笑わせるというシーンはなくて、子供の行動をリアルに描いて
それが笑いをさそってました。客席からは「かわいい〜〜〜」という声も。
大股を開いて舞台に座ってるとき、ぬーたちの前にしゃがんだもんだから
ぬー&ぱんたさんの視線は、自然と坂本さんの股間へ....(汗)
そして2人は心の中でつぶやいた「あ、まーくんパンツ「黒」だ」と(爆笑)
そう...しゃがんで大股を開いた半ズボンのすそから黒い下着がはみ出てた(--;)
ちなみにちゃんとスネ毛は剃ってありました。(みせパンか?笑)
ツルツルスベスベしてそうでした。毎日お手入れお疲れ様ですぅ(^^)
今回のミュージカルでは、あまり踊るシーンの印象がありませんでした。
まーくん=ダンスというイメージが強かったから「まーくん今までよりもラク.....?」って
思ったけれど、7歳児を演じるのってものすごく大変そうでした。
あんなに下品で元気な子供が身近にいたら...イヤ(大笑)

坂本さんの演じたミッキーは、本当に哀れだった。
よくあるドラマの主人公だったら、貧しい暮らしをしていて
たとえスレてもグレても身内を恨んでも(笑)
最後にはココロを入れ替えたり、いい人になったりするけれど
ミッキーは大人になればなるほど捻じ曲がっていってしまいました。
特に最後に自分の母親が真実を打ち明けたとき
「なぜ自分を(ライオンズ家に)やってくれなかった!!」と
恨みの言葉を残して死んでしまって....。
あんなことを言い残されたらお母さんだって悲しすぎるよ...。

それとは反対に裕福に育った赤坂様(エディ)は、7歳児からノーブルな雰囲気でした。
赤坂様も半ズボンで登場しましたが、カッコ良かったです。
2人が並んで歌を歌ったとき、坂本さんはもちろんスタイル良くてカッコ良くて
ぬーが自信を持って紹介できるV6のリーダーですが(...お前は何者?)
赤坂様の腰から下の長さといったら....。すっげ〜〜〜!!
坂本さんも30代(失礼)の男性にしては脚が長〜〜い。のに、
赤坂様はさらに長い(@_@)
別に下半身ばかり見とれていたわけではないが(笑)
とにかく2人ともカッコ良かったです。

赤坂様は、お坊ちゃまらしく上品でした。
でも上品過ぎて最初は「...プププ☆」と笑ってしまった。
だってホモ田ホモ男(わかる人いるかしら?)みたいに挙動不信だったんだもの。
ねじれていったミッキーとは正反対な境遇で育ったエディ。
大人になっても素直で純粋でした。ただ純粋すぎてミッキーを慰めようとした言葉が
まるで「パンがないならケーキを食べればいいじゃありませんか」のMアントワネット。
裕福ゆえに、本当の貧困が理解できなかったのね(T_T)
そのせいでキレたミッキーの凶弾に命を落としてしまった.....。

双子の運命は、明るくなかった。
それに最後に双子が撃たれて倒れたところで舞台はおしまい。
ぬーは、残った2人の母親とか、リンダの「その後」のくだりがあると思ってたので
「あれっ!?こんなデッドエンドか!?」ってちょっとビックリしました。
そしてカーテンコールは3回。
役者さんたちが順番に紹介されながら挨拶。
最後に坂本&赤坂様がでてきて挨拶(言葉はなかった)
そして全員でお辞儀をして舞台からハケていきました。
そして客席の拍手は鳴り止まず、またカーテンコール。
3回カーテンコールがあったけど、3回とも全く同じ順番でご挨拶。
最後の1回は、坂本さん&赤坂様だけかと思っていたから
以外でした。きっと役者さんの結束が固いのよ、仲いいのよ(思い込み)

ストーリーは重かったけど
実力派の女優さんのミュージカルはいい!
そしてやっぱり坂本さんはミュージカルアクターだわ。
芸術の秋を満喫した舞台でございました。