ああ、シブヤは難解だった
にのPの舞台を観に渋谷に出かけました。
それにしても....。3月中旬を過ぎたのに東京は極寒(T_T;)
雪交じりの冷たい雨が降り、外気温が3℃(!)寒くてしにます〜〜ん!
そんな悪天候の中、にのPの舞台のタイトルは「シブヤから遠く離れて」
←(笑)
今、思いっきりシブヤのど真ん中ですわな(=_=)
ジャニタレさんの舞台は、比較的よく観るぬー&ぱんたさんだが
今回の舞台は、今まで観たお芝居の中で一番「本物の舞台」っぽくて難解でした。
岩松了さんの脚本で蜷川さんの演出というせいか
客席には、にのP目当てのファン以外に男性や出演者と関係があるらしいお客さんが
たくさんいました。何だか「うわ〜、本格的!楽しみ!」ってワクワクしてました。
舞台はシブヤの中にある廃屋。
もう荒れ放題で庭には枯れて真っ黒に変色したヒマワリが。
セットの雰囲気が暗い。
にのP主演&小泉今日子さん出演というからさ、
ぬーはてっきり「くすっ...」って笑える舞台だと思っていた。
でも舞台の内容は、難解で暗かった...。
シブヤの廃墟の庭にナオヤ(にのP)がやってきた。
この廃墟は、かつて仲の良かったケンイチ君(勝地涼)の家だった。
ここでナオヤとケンイチは久しぶりに出会う。
ケンイチの家は、四国に引っ越していた。
でもナオヤが来るのをケンイチは待っていたのだという。
「かっこいいよな。時間が過ぎていくのって」とケンイチが
おかしなことを言う。その意味がよくわからないナオヤ。
そしてふいに今日はケンイチの誕生日だったことを
ケンイチ自身に告げられて慌ててプレゼントを買いに走るナオヤ。
ケンイチも庭から消えた。すると廃墟の中から男女が出てくる。
暴力団から身を隠しているマリー(キョンキョン)と
そのマリーに思いを寄せるアオヤギ(杉本哲太)だ。
この廃墟はシブヤの雑踏にありながら外からは
部屋の明かりさえ見えない。隠れるには絶好の場所だ。
マリーは暴力団に囲われていた。
それを助けてくれた男自身が、今度は暴力団に狙われているらしい。
マリーの元住んでいたマンションの管理人フクダさんは
彼女の身の回りの世話をしてくれたり世間の様子を伝えていた。
アオヤギの会社の同僚のフナキ(勝村政信)もアオヤギを心配して
時々この廃墟に顔をだしているようだ。
どうやらこの廃墟のすぐ近くでその男が暴力団に撃たれたらしい。
その事件を見に行ったフクダ達がいなくなると
入れ違いにナオヤが帰ってきた。手にはブドウ。ケンイチ君へのプレゼントだ。
ふいの来客に驚くマリー。
「あんたダレ?」とマリーに馴れ馴れしい口を利くナオヤ。
そしてマリーがこの廃墟に無断で隠れていると知ると
「ここはケンイチ君の家だよ!ケンイチ君はどこ!?」と
庭を探し出す。でもケンイチ君はどこにもいない。
そのうち廃墟にアオヤギ、フナキも戻ってくる
マリーにどうしても自分の思いが伝わらないアオヤギは
高所恐怖症なのに廃墟の二階のベランダに上った。
すると廃墟のベランダは壊れてアオヤギは地面に落ちた。
「救急車!?だめよ!ここに隠れているのがバレるわ!」
全身打撲のアオヤギをフナキとナオヤがかついで表の通りまで運んだ。
マリーが廃墟の中に消え、ナオヤが庭に戻ってくるとケンイチが現れた。
ナオヤは「ケンイチ君に借りた2千円を返すためにここにきたんだ」と
ケンイチにお金を渡そうとする。でもケンイチは貸した覚えが無いという。
そしてしばらく2人の会話が食い違っていると突然ケンイチが言う。
「オマエは昔からそう、嘘つきだ。学校でオレのクツがなくなったときだって
オマエが捨てたんだろう!?その腕時計をオレの母さんに買ってもらった?
なんでだ?なぜオレが家にいないときに、オマエが家に来る必要があったんだ!?」
詰め寄るケンイチの勢いに恐怖を覚えて半泣きになるナオヤ。
一体ナオヤとケンイチの昔には何があったのか...。
その様子をじっと見詰めるフナキ。彼にはケンイチの姿が見えなかった。
アオヤギがくだらない女に夢中になって家の家財にまで手をだしたと
実家の父親と妹がマリーの廃墟を訪ねてきた。
マリーにアオヤギと別れてくれるように説得するためだった。
小切手を手にしたマリーはいったんはアオヤギから手を引くと
父親に約束して 静かに自分の過去を語り始める。
そのころマリーを助けて暴力団に撃たれた男は病院で息をひきとっていた。
マリーの過去の話を聞いて同情した
アオヤギの父親がマリーに誘われるように廃墟の中に入っていった。
そのころアオヤギの妹トシミ(蒼井優)は初めて訪れた東京を
満喫しようとナオヤにねだって代官山に行った。
その代官山でナオヤは赤い花を買って来た。
その花はゼラニウム。かつてケンイチの家にたくさん咲いていた花だ。
帰ってきたトシミが廃墟の中でマリーと父親の醜態を見てしまい半狂乱になる。
そこへアオヤギが全身打撲のカラダをひきずってマリーのいる廃墟へ戻ってきた。
マリーは言う。「アオヤギさんと別れようと思ったけれど、気が変わった」
「一緒に外国の片田舎で暮らそう」そういうアオヤギを廃墟へ招き入れるマリー。
外には雨が降っていた。
そこに法事の帰りらしい3人の黒服の男達が雨宿りに来た。
何気ない法事の作法の会話をしながら3人は
廃墟の中に入っていった。そして銃声。白いカーテンが赤く染まった。
この男たち、実は法事を装ってマリーの行方を捜していた暴力団の者だった。
父親と兄を誘惑したマリーをトシミは許せなかったので
この男たちにマリーの居場所を教えたのだ。だがまさか兄まで...。
ナオヤは、ケンイチに借りたお金を返そうとまだケンイチを探していた。
廃墟のベランダで出逢った2人は語り始めた。
ケンイチは、ナオヤが思い出したくない過去を自分で都合が良いように
捻じ曲げているのを静かに「オマエがそう思うんだったらいいよ」と許した。
...ケンイチはナオヤに刺されてベランダから落ちて死んだのだった。
その原因は、裕福な暮らしをしているケンイチが妬ましかったのと
ケンイチの母親との秘密の関係をケンイチに疑われたから。
ケンイチの死後、ケンイチの父親は事業に失敗。一家は離散したのだった。
全てを思い出してしまったナオヤは混乱し
今度は、死んだはずのマリーに出逢う。
マリーは「何をすればいいかわかった」と飼っていた小鳥(名前=ウェルテル)を
カゴから解き放つ。
現実と封印していた記憶の中で笑うナオヤ。
彼は言う「成長をとめる『ごっこ』をしてただけだよ」と。
いや〜〜、本当に難しかった。ストーリーがまとまりませんよ。
でもやっぱり にのPは演技が上手。さすがジャニタレ役者班。
まだ若いのにあんなエキセントリックなキレた演技をするなんて(@_@;)
すごかった。感情の起伏が激しくて
ぼんやりおっとりしていたかと思うと急に怒り出したり...。
本当に「危ないね〜この人」って思った。
キョンキョンは、声がハッキリしてたけれどセリフを噛みました(笑)
最後にやっとアオヤギさんの気持ちに触れたのに死んじゃってかわいそうでした。
杉本哲太さんもミイラみたいに全身に包帯を巻いてマリーと一緒にころされちゃうなんて
運のない人だった。
フナキ役の勝村さんも存在がよくわからない人だったな〜(^^;)
マリーのことが好きだったようにも見えるし
ただアオヤギのことを心配しているだけにも見えたし...。
最後までよくわからなかった。
ケンイチ君役の勝地涼君は、最近ドラマでよく見るよね。
やまPのドラマにも出ていたから実物が見れてうれしかった。
にのPとの2人の会話が本当に今時の若者っぽくて(笑)自然でした。
全体的にはすっごく難解で見終わっても「???」って感じだったけれど
こういうのが「舞台」っていうのかな〜〜。
結末や人物背景は、自分の頭の中で組み立てて理解しろ、ということでしょうかね。
とにかくこれは、何回みても難解だろう(ダジャレで締めるのんきなぬーであった)