健ちゃんを船に乗せてください。
健ちゃんの舞台「第32進海丸」を観に行ってきました。
久しぶりのジャニのお出かけ!いやっほ〜〜〜〜う!!→アホ☆
舞台は土佐の海。でも舞台のセットはおしゃれなバー(?)
主役の健ちゃんは、このバーでアルバイトしてるらしい。
で、このバーの下は飲み屋になってるらしくて
今年のカツオ漁を終えた猟師さんが飲んで騒いでた。
そんな所からストーリーが始まりました。
登場人物
牧野サトル 健ちゃん
進海丸乗組員
八代イサオ 山崎裕太
牧野ヒロシ 伊藤充則
木原マナブ(オーナーの息子) 大石継太
芹沢ヤスアキ 大鷹明良
河内タケシ 天宮良
坂本シンヤ(船頭) 阿南健治
木原コウゾウ(進海丸 オーナー) 菅野菜保之
戸田丸乗組員
中西ミツハル 西條義将
瀬谷アツシ 小椋毅
そしてこの舞台には名前だけ登場する「牧野清四郎」=サトルとヒロシの父親
ストーリー
土佐の猟師町。今日は今年のカツオ漁が終わり、酒場では猟師たちが酒を飲んでいた。
その建物の2階には、なぜか若者向けのバーが。
進海丸のオーナー、コウゾウさんが造ったバーだった。
そこでバイトしているのは、かつて進海丸の船頭だった清四郎の息子サトル(健ちゃん)
清四郎は半年前に病で亡くなった。
サトルは高校卒業後、定職にもつかずにふらふらしていたが
カツオ漁の漁師は、一度船に乗ると数ヶ月は地元に帰れないので
兄のヒロシの代わりにサトルはたった一人で清四郎を看取った後だった。
バーに進海丸の乗組員で通信士の木原がやってきた。
木原は進海丸のオーナー木原コウゾウの息子だったが
いつまでも自分を一人前に認めてくれない父親に嫌気がさして
密かに自分で船を買おうとしていた。
木原は「おれが新しい船のオーナーになったらサトルを乗組員にしてやる」と言っていた。
だがそのまえにサトルは木原に「進海丸に乗りたい。」と船頭に口利きを頼んでいた。
ちょうどそこに1階で飲んでいた進海丸の乗組員達がやってきた。
河内達は、サトルを清四郎の息子と知り、「よく似ている」と喜んだが
サトルの兄で進海丸の餌投げをやっているヒロシと
最近坂本を慕って他の船から移って来たイサオは不満だった。
ヒロシは「定職にもつかないでいきなり船に乗りたいなんて、きっと思い付きで言ってる」と断言し
イサオは子供の頃からのサトルの素行の悪さを暴露して
「こいつには過酷なカツオ漁をこなせるだけの根性がない。」と反対した。
それでもサトルは「進海丸に乗せてほしい」と頼み込んだ。
サトルの乗船をめぐって乗組員の意見は割れた。
それでも河内が「俺が面倒を見る」と話がまとまりかけたときに
バーに現われたライバル船戸田丸の乗組員の扱いで店の中はまた混乱した。
戸田丸は、何度も進海丸の後をつけまわしてカツオを横取りしていた。
財布を巻き上げて制裁を加えようとする河内に対して
船頭の坂本は「金も返すから、もう俺達の船には近づくな」と戸田丸の乗組員を解放しようとした。
ここで河内と坂本が衝突した。
オーナーのコウゾウも加わってバーの中はめちゃくちゃになった。
まずサトルの乗船理由が「遊びまくってこしらえた借金を返済するためだ」ということが判明。
さらにオーナーの息子木原が、ライバルの戸田丸の船長から船を譲ってもらう見返りとして
進海丸の進路を戸田丸に密告していたこともバレて大騒ぎになってしまう。
生前「黒潮の狩人」と言われたサトルの父清四郎の後をめぐって
進海丸では、新しい船頭坂本のカツオ漁のやり方についても
乗組員やコウゾウとの間で言い争いがあった。
今期、河内は、カツオ漁を途中で切り上げた坂本に不満があった。
それはオーナーのコウゾウも同じで「カツオ水揚げ量日本一」を誇る進海丸を
「水揚げ2位」に落とした坂本を許せなかった。
船頭を河内に変えると言うコウゾウに対して坂本は「自分のやり方に賛同してくれないなら仕方ない」と
船頭を譲ろうとする。
だがここで芹沢が声を荒げた。
坂本は、今までのようにただカツオを追いかけて大量に捕るだけでは
燃料費だけがかさみ、世間のカツオの需要に合わないので
コストを削減して乗組員に少しでも給料を残そうと考えていた。
そんな坂本の考えを理解していた芹沢がオーナーに言う。
「コウゾウさん.....。あなただって本当はわかってるんでしょう?」
黙って眠ったふりをしていたコウゾウが坂本に言った。
「坂本.....。あの頃はよかったのう」
すると坂本が突然「今夜船を出そう。カツオを獲ろう。清四郎さんの弔いだ」と言い出す。
外は、台風が近づいていた。誰もが一瞬耳を疑った。
「これから船を出すなんて無理だ」誰もがそう思っていた。
それでも坂本の意見はかわらず、次第にカツオ漁の準備を始める乗組員たち。
戸田丸の乗組員も加わり、進海丸の出漁の時刻が近づいた。
サトルが「お願いです。俺も進海丸に乗せてください」と食い下がったが
乗組員たちはバーから出て行った。
最後に残った坂本にサトルが言った「本当は、もう借金はない。親父が返してくれた」
1年のほとんどを海で過ごした父親は、病で亡くなるまでの短い時間を
サトルと過ごし、「長いことひとりぼっちにしてすまなかった」と謝ったという。
それで、サトルは本当は子供のころから乗りたかった進海丸に乗りたいと思ったのだ。
何も言わずにバーを去る坂本。
バーでひとりぼっちになったサトルが言った「もう...ひとりは嫌だ」
しばらくして兄のヒロシがやってきた。
そして泣いている弟に言った「坂本さんが30分でつり方を教えて連れて来いって」
と、まあこんなカンジのお話でした。
気づくと舞台上には10人も役者さんが揃っていました。
そしてその10人がいいテンポでセリフをまわすから面白い。
そして土佐弁だからなお面白い。
でもよくわからない言葉もある(笑)
健ちゃんが父親の清四郎に面影が似てるということを
漁師さんが口をそろえて「よ〜に〜ちゅ〜〜(よく似てる)」を連発。
そこがしつこくて笑えた。
それからオーナー役のコウゾウさんが酔っ払って1階の居酒屋で暴れたときは
進海丸の乗組員が止めにいって、なぜが軟禁されてるライバル船戸田丸の乗組員まで駆り出される始末。
1階と2階のバーを行ったりきたりしながら必死にコウゾウさんをなだめる戸田丸の2人。
「老人とは思えない俊敏さで......」と、コウゾウさんのパワーにみんな押され気味(^^;)
コウゾウさんが酔っ払って寝ちゃうまでに健ちゃんを除く全員ヘトヘト。
......そのどさくさに逃げられなかったのか?
ぬーは個人的に仕事もしないでフラフラしてたのに父親の死がきっかけで
船に乗ろうとする健ちゃんの心意気は立派だと思う。
でも、学生時代にいじめられてたイサオとしてはイヤだっただろうな〜〜。
「こいつは根性がないから船に乗るのはムリだ」と怒るイサオに
船頭の坂本さんは「じゃあ、勝負しろ」と
2人に腕立て伏せや腹筋、綱引きなどをさせた。
結果はもう、見なくても「山崎裕太VS三宅健」のタイトルだけで判断はつくよね(笑)
ガタイが違うし、健ちゃんはすべての勝負に負けました(笑)
がんばれ、健ちゃん(^^;)
サトルの兄役の伊藤充則君は、気の小さい船乗りで
もう何年も船に乗ってるのにたまに船酔いする。
そしてイサオ(山崎裕太)がバカにするけれどずっと「餌まき」を担当してる。
船頭の坂本さんにイサオが「今度は俺に餌まきをさせてください。俺は上にいきたいんです」って言う。
船の世界にも出世の順番があって、餌まきは下っ端の仕事らしい。
イサオは最近進海丸に乗ったばかりで、本当に下っ端なんだけれど早く出世したくて
「ヒロシさんがいつまでも餌まきをしていると俺に順番が回ってこない」とヒロシに文句を言う。
でも坂本さんはそんなイサオにビシッと言うのよ。
「ヒロシの餌まきは的確で天性のもの。お前に同じことができると思うか?
ヒロシの餌まきのおかげで進海丸は、最高の漁獲高を誇れるんだ。」
その言葉を聞いて、ぬーは思わず「坂本さん〜〜!あんたカッコいいよ!」ともらい泣き(笑)
さずが船頭。乗組員をよく見ているね!
地味なヒロシが最後にすっごく立派に見えたよ。
台風の直前に船を出そうとしたけれど、「あ、餌がない!」と気づいた進海丸の皆さん。
すると軟禁してる戸田丸の2人が自分たちの船の餌を「いいっすよ!もってってください!!」って
なぜか進海丸の心強い見方に。
満面の笑みの河内さん(天宮良さん)にガシっと拉致されて
「お前らも(進海丸に)乗るんじゃ」と、連れて行かれた。
明日からは進海丸の乗組員だね。おめでとう(笑)
一番最後に兄弟2人がカツオのつり方を練習してるシーンでこの舞台は終わった。
なんか、最後に10人の登場人物が全員いい人になってた。
こんなさわやかな終わり方の舞台も久しぶり。
内容がわかりやすかったからかな。
でも健ちゃん、もう少し髪は長めにお願いします。