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大ちゃんの舞台「転世薫風」を観に行ってきました。
「センゴクプー」「バクマツバンプー」に次ぐ「プー」シリーズ3作目!!
1作2作とも観に行ってたので今回はカンゲキもひとしお(^_^)
今回のパンフレットには前回までの作品のポスターが載ってた。
個人的には1作目の赤い着物をまとったイキな芸者さん風の大ちゃんが好き(*^^*)
出演者もお馴染みの役者さん達が出ているのでさらに楽しかった。
ストーリーは、大ちゃん演じる「風峰 薫」「転世」というタイムスリップで
戦国時代、幕末、江戸時代を行き来しながら進展していくんだけれど
ここでその時代時代の懐かしい「プー」に出逢えました。 

ストーリーの最初に(大ちゃん)がタイムスリップしたのが幕末
呆然と立ち尽くすの周りを勤皇派が取り囲み
「沖田総司!覚悟!!」って切りかかる。
でも何がなんだかわからずに逃げ惑う
近藤勇(武田さん)と山南さん(工藤さん)が間一髪助ける。
この2人もが沖田総司だと勘違いしている。
と、突然身につけているコート(転世のメインシステム)が光り、は現代へ呼び戻された。
近藤と山南が驚いているところに本物の沖田(大ちゃん2役)が飛び込んでくる。
「今のは誰だったんだ!?」

と、ここからが本筋。

現代で天涯孤独、友人もいない風峰薫(大ちゃん)は
氷室(羽場裕一)の研究所で「転世システム」の実験に参加していた。
最初は「高い時給で簡単な仕事」だと吹き込まれて受けた仕事だったが
命の保証のない「実験台」だった。
現に今までたくさんの実験台が転世システムで過去にタイムスリップさせられ
現代に1人も戻ってこないでいた。
それを聞いて「もうこんな危険なことは降りる!」と逃げようとするが
氷室の部下にとらわれそうになる。
氷室、研究助手の三木(秋本奈緒美)、部下を振りきったとき転世マシンが起動。
「ここで殺されるくらいなら・・・・!!」
メンシステムである白いコートを身にまとったはガイドマシンの中へ飛び込んだ。

時代は変わって江戸時代。
芝居小屋では「戦国の風」という芝居が行われていた。
主人公は戦国の世に戦いを好まずに生きた「風助」
風助を演じるのは男装した美少女おとき(美波)
と、そこへタイムスリップしたが落ちてくる。
芝居はメチャクチャ、おときも腕を怪我する。
が、芝居一座は「サスケ!帰ってきたのか!!」と大喜び。
「サスケ!?誰が!?」と何がなんだかわからないの前に氷室そっくりの伝兵街(羽場さん)
が現われる。そして芝居の一座は、「サスケ」が記憶を失くしていると思い込み
サスケと自分達の真実を話して聞かせた。
芝居の一座に身をヤツシテいるが 実は真田十勇士の生き残り
旅芝居で名前を隠しながら徳川への復讐の機会を狙っていた。
は必死に「俺はサスケじゃない」と訴えるが
落っこちてきたときにケガをさせてしまったおときの代わりにいきなり芝居に出ることに。
セリフもわからないし芝居もしたことのなかったがヤケで歌い踊ったら芝居は大ウケ。
伝次(武田さん)や伝八(工藤さん)達は「やっぱりサスケだ〜〜〜!!」と大喜び。
そこへ敵方の服部半蔵の手下みゆき(秋本さん2役)が現われ芝居小屋で戦いが繰り広げられる
伝兵街達の正体を知らない芝居の役者達が殺され
真田十勇士はを連れてなんとか逃げ切る。
ほとんど勝ち目のないと思われる復讐に燃える十勇士達に
「戦いはイヤだ・・・・。また人が死ぬんだろ?そんなの見たくないよ」

その夜、密かに逃げようとしたおときに出会い
自分は未来から来たことや着ている白いコートは未来への転送装置で
手首の時計のような機械で戦闘モードに出来ることなどを話した。
おときに「いつか争いのない時代が来るといいな」と言っていたサスケの姿を重ね
2人はひとしきり踊った。
はもう少し真田十勇士と一緒にいようと思う。
ところが翌朝転世マシンが盗まれる。そこに服部の手先が現れてを捕らえた。
服部半蔵のアジトで「ここで終わりか・・・」とがあきらめかけたとき
真田十勇士がを助けに来る。
「なんで!?俺がサスケじゃないってわかってるのに・・・・・!」
を守りながら次々に命を落としていく十勇士。
転世マシンを盗んだのは十勇士の一人伝三郎だった。彼は真田幸村の息子だった。
にマシンを返し「これを使って勝利を我が手にと思った。でもコレは俺には使いこなせなかった」と謝った。
伝兵街が「オマエさんがサスケじゃないことは気づいている。が、アンタのおかげでみんなが元気になった」
そしてを守るために爆弾を抱えて敵方に向っていった。

と、ここで転世マシンが突然起動する。
現代では氷室たちが消えた薫の消息を追ってマシンを調整していた。
そしては現代へ引き戻された。
だが、が戻った現代は今までいた世界とは違うものだった。
研究所には氷室も居ず、芝居は規制され、表現の自由が全くなかった。
「歴史が変わった・・・・・?」
そう、がさっきまでいた江戸時代に「芝居で自由を表現していた」十勇士達が死んでしまったために
時代が大きく歪んでしまっていた。
時代を行き来する研究をしていた氷室は逮捕され、も同罪で逮捕されそうになる。
はなんとか間一髪で起動させたガイドマシンに飛び込み 逃げおおせた。
だが度重なる転世は、の体に重度の変調をきたした。
の体はすでに限界、でもは「あの時代に戻らなければ・・・・!」と必死に時空を泳いだ。
そのとき現代に連れ戻される自身とすれ違った。
そしては江戸時代に戻った。
戻ったのは、ちょうど芝居が終わって服部の手下達が切り込んでくる直前だった。
にはこの先の出来事が全部わかるので(というか一度体験してるから)
役者が切り殺されるのを回避。
さらにおときと出逢った夜に伝三郎がそのあとをこっそりつけてきていたのも見破る。
で、白いコートを盗まれるのも未然に防いだ。
「これでみんな無事だ。一人も死なせずに助けることが出来た」安心しただったが
おときが一人、服部半蔵のアジトにのり込むのは計算外だった!
結局、おときを追って十勇士は半蔵のアジトへ。
慌てるだったが決意を新たにし「絶対にあの人たちを死なせない!」

半蔵のアジトでは、十勇士達が必死に戦っていた。
戦況は多勢に無勢、芳しくない(^^;)
だが未来に起こる事がすべてわかる
他の芝居役者達と力を合わせて半蔵の一味をやっつけた。
捕らえた服部半蔵とみゆきを殺そうとする伝三郎
「殺しちゃだめだよ!」
真田十勇士は、服部達を殺さずに芝居に生きることを約束させた。

と、ここに突然現代から氷室と共に追っ手が登場。
を殺し、転世マシンだけを現代に持って帰ろうとする。
真田十勇士達がを守ろうとしたが現代の武器には歯が立たない。
氷室、追手とともにガイドマシンに吸い込まれた
おときが叫んだ「今度はあたしがあんたを助けに行く!待っててー!」

時空の闇の中で、氷室があえいでいた。
そこは、いままで実験で犠牲になったものたちの墓場でもあった。
腕に足にしがみついてくる亡者たちに氷室は呑み込まれた。
「もうだめだ・・・」あきらめかけた瞬間
時空の上に開いたガイドマシンの出口から
氷室の助手の三木(秋本さん2役)が手を差し出し叫んだ。
「あきらめないで!風峰薫! 自分を取り戻して!」
その声に励まされ、最後の力を振り絞っては出口を目指した。

元の世界で三木に支えられた
でも度重なる転世に体と心が耐え切れず崩壊しかかっていた。
「僕は・・・・誰・・・・・?」
三木が必死に呼びかける
「自分を取り戻して! 私の一族にはずっとひとつの言い伝えがありました。
子供の頃からずっと言われ続けていた言葉『風峰薫を救え』
どんな意味かはわかりませんでしたが
この研究所であなたに会い、以来あなたを救う機会を待っていました。
『風峰薫を救え』・・・・・あなただったのですね・・・・・。
だからお願いです。戻ってきて!」


崩壊しかけたの脳裏に薫が去ったあとの
十勇士達の姿が浮かんだ。
おとき伝三郎には子供が生まれ
敵対していた服部半蔵とみゆきもすっかり旅芝居の一座に打ち解けていた。
そしてこの2人にも子供が生まれるのだった。
争いもなく、人々は平和だった。
旅の一座は新たな地へ旅立とうとしていた。
「薫がいるずっと先の国に行こう。そして今度は私達が薫を助ける」

三木は、伝三郎とおときたちの末裔だったのだ。
の目に涙が光り、うわごとのようにつぶやいていた口から
はっきりと「・・・・・ありがと・・・・」と言葉が出た。
は自分を取り戻せた。

と、こんな感じだったと思う。
最初はたよりないだったのに
一瞬で赤い衣装の沖田総司になって出てきてカッコよく啖呵をきった
大ちゃん「うぎゃ〜〜〜!!かっけ〜〜〜!」って半なきになってしまったぬーだった(笑)
今回は「プー」の集大成らしくて
大ちゃんは前回の沖田総司になったし
武田さんは前々回のセンゴクプーのヌゥベンに扮して笑わせてくれた。
武田さん〜〜〜、本当に面白いね〜〜(>▽<)
ヌゥベンは、すっごくパワーアップしていました。
カタコトの日本語で劇中劇で「戦国の風」のストーリーテラーをしていましたがその中で
この劇の内容を「時代をシャケのようにさかのぼり・・・・」と表現しさらには
「役者がしのぎを削って、削りまくって、『なんじゃ、このカツブシわぁ!』みたいな
しのぎを削った作品」
と よくわからない宣伝をしていました。
このセリフは生で聞いたほうが面白いのよ!
文字におこすと全然面白くないの(T_T)
ああ・・・プーシリーズがDVDにならないかな〜〜〜(笑)
武田さんはカッコいいセリフも様になるし
そうかと思えば、いきなり笑わせてくれるしさ〜〜、もう最高。

そして今回秋本奈緒美さんが出演していましたが
ぬーは秋本さんのドラマとかあんまり見たことないんで
どんなもんかな〜〜、って思ってたけれど
最初の研究所の三木役と江戸時代のみゆき役はよく似合ってました。
とくにみゆきは冷酷な雰囲気が良かった。
ちょっとドスのきいた声がカッコよかったしね。
それから服部半蔵が戦っているときに毛髪がズレて
実はカツラだということが判明。
するとみゆき「早く!!おかしらのかしらを!!」と絶叫(笑)
客席が大爆笑の中緞帳が下がって服部の手下達とみゆきが舞台に取り残されて
半蔵が心配そうにみゆきに「だいじょぶだよな!?気づかれてないよな!?」と聞くと
みゆき「大丈夫です!」と太鼓判を押す。
安心した半蔵がセリフを言おうとしたらみゆきが「あ・・・ちょっと・・・」と
おもむろに半蔵の頭を直して「これで・・・大丈夫です」
で、半蔵がまたせりふを言おうとしたらまたまたみゆき「あ・・・・!」
さらに頭を手直し(笑)コレが続きました。

で、大ちゃん演じるが2回目に江戸時代に来たときも
やっぱり同じ展開になり
同じように緞帳の外に半蔵、みゆき、手下達が取り残されて
半蔵がセリフを言おうとするたびにみゆきが「あ、ちょっと・・・・」と
さえぎります。
いや〜〜〜、ナイスタイミング。
でも2回目はみゆきがアドリブ(?)で
一回ちゃんと直した半蔵の頭をわざと少しズラして
気色悪いヘアスタイルにして「こっちのほうが面白い(笑)」と言い放った(爆笑)
で、自分でやっておきながら笑ってしまいセリフを言うのに苦労していました。
秋本さんって面白いんですね(笑)

大ちゃんはもう文句なくカッコよかったです!
いつもテレビで見る大ちゃんののんびりしたカンジは全くナシ。
現代を生きる風峰薫は、言葉も荒いしプータローで茶髪で
今までプーシリーズで演じた役の中では一番激しい性格だったような気がする。
争うのをいやがり、逃げてばっかりのが命がけでおとき達を救おうとしたシーンでは
めっちゃ泣けた(T_T)
芝居中にセリフが言えなくてとっさに歌い踊ったのは 嵐の「WOW!」
設定上、着ている白いコートが未来への転世マシンで
腕の機械のボタンを切り替えると戦闘モードやダンスモードになれるので
カンフーやってる大ちゃんやダンスしてる大ちゃんが観れて幸せでした(*^^*)
いつもながら舞台上の大野智さんはステキ☆
パンフレットの対談でも監督さんが「ええっ!?大野君こんなに動けたんだ」って
驚くくらい(笑)キレがあって色っぽくて本当に「ファンで良かった」って感動してしまった。
それから最後に現代に戻った秋本さんが自分の先祖の話をして
いろいろな事が過去と未来でつながったとき ぬーは号泣しちゃいました。

最後のカーテンコールでは大ちゃん
「(まだ)ケガはしてません。2回目もがんばります」と言った(大笑)
確かにぬーが行ったのは、その日の昼の公演でしたが
その日の2回目の舞台の意気込みを聞くとは思わなかったよ、大ちゃん(笑)