MAはいいねえ。ICON26B.GIF - 2,668BYTES



MAの舞台「サバイバル☆アイランド」=略してサバアイ(^^;)を観てきた。
今回は、MAだけのスタンドプレーだというのですっごく期待していた。
そしてその期待は全く裏切られませんでした!!
いや〜〜、笑った笑った。そしてほろっときてしまった(T_T)
配役は

リーダー=あっきー
アンガ=町田さん
ゴンドー=パナ
ターロー=やらっち

イギリスに研修のためにやってきた4人。
ビジネスサバイバルと銘打ったこのアウトドア研修は
英文の指示書を片手にオリエンテーリング的なイベントを行うものだったらしいが
リーダーを中心にみんな揃って指示書をいい加減にチェックしていたために
宿泊先のホテルの向かい側のレストランにタクシーで集合すればいいものを
ホテル前の湖にあったボートを漕いで集合するものだと勘違い、
ボートが転覆して湖の真ん中の島に漂着してしまった。
最初は、すぐに会社が助けにくるだろうと楽観視していた4人だったが
日も暮れて外部との通信手段もなくなり、食料もない事で
次第に不安になる4人。「本当に救助は来るのか?」

無人の島でサバイバル生活をしていくうちに
4人の思いがあらわになっていく。
自分の勘違いでボートに乗ってしまったと自分を責めるリーダー

実は、会社の上司から「3人の行動を査定して報告するように」と言われていた。
それは多分「リストラ」の対象ということだったのだろう。
ミリタリーおたく(笑)のアンガは、フィアンセに自分の素直な思いを
伝えられずに軽いマリッジブルーだった。
ゴンドー
は、気が荒くて口も悪いが実は、一番将来の事で悩んでいたのかもしれない。
というのも、この会社にはコネで入社したが
漢字もろくに書けない自分に引け目を感じていた。
そしてターローは、おとなしくて何を考えているのかわからないところがあったが
時々精神的なバランスを崩して会社を休む、繊細な神経の持ち主だった。
そんなターローは、めずらしい鳥を見たと言って
林の中で一人バードウォッチングをしていた。
そして救助を待つために順番に自ら進んで見張り立った。
残りの3人で火を熾したり、食料を探したりしながら時間だけが過ぎていった。
と、トイレに行ったアンガに事件が起こる。
「木に誰かの血がついている!この島には自分達以外に誰かいる!」
救助の来る気配は、全く無く、雷雨にも見舞われる。
空腹と恐怖に絶えかねたゴンドーが島から泳いで脱出を試みるが
それも失敗に終わる。
精神的に追い詰められた4人は、衝突を繰り返していたが
次第に心を通わせてそれぞれの秘密や思いを打ち明けた。
そのなかでもターローの告白は、衝撃的だった。
他の3人は、ターローに母親の話はタブーだということを承知していた。
ターローは、母親の話になると精神的にバランスを崩して入退院を繰り返していたから。
でもターローは、自ら母親のことを話し出した。
小さいとき、交通事故で意識不明になって寝たきりになっていた母親の病院へ
毎日お見舞いに行っていたターロー。
ある日足が医療機器のコードにつまづきコードが抜けてしまう。
そのコードは寝たきりの母親の生命維持装置につながっていた。
すぐに看護士が駆けつけて事なきを得たが
1週間後に母親は、息を引き取ったのだった。
それでターローは、「自分の行為が母親を殺した」と思いつめていた。
リーダー達が「お前のせいじゃないよ」と慰めると
ターロー
は元気を取り戻したようだった。

やがて時間が過ぎ、4人の前に救助のヘリコプターが来た。
遭難する前よりも4人の結びつきは強くなったようだった。

ストーリーだけ見れば、男同士の友情とか勇気が全面に出ている舞台のような気がするんですが。
MA4人だけのスタンドプレーのオリジナルの舞台、シリアスなはず無いじゃない(笑)
まずOPは、舞台の後ろに嵐に荒れる湖に小さな手漕ぎボートが浮いている(てづくり紙芝居風)
そのボートにはMAの4人(の人形)が一生懸命ボートを漕いでいる。
でもしばらくしたらボートがちょっとおかしい。
一番後ろの人形のオールがとれちゃってぶらんぶらんしてた(笑)
それに気づいて笑う客席。そこにあわせてMA
の必死なアフレコ。
それぞれが口々に「右だ〜〜!オールを漕げ〜〜〜〜!!」と叫んで
なんとかボートの転覆を避けようとするんだけれど
とうとう目の前の岩にボートが激突☆
あっけなく遭難してしまうのよ。
で、島にたどりついた4人の装備のアンバランスさといったら(^^;)
リーダーことあっきーは、まあ普通にサバイバルスタイル。
で、荷物をかなぐり捨てて泳いだゴンドーことパナは、着の身着のまま。
反対にアンガこと町田さんは、重装備。
アーミーカラーのサバイバルルックに重そうなリュック。
その中にはフィアンセの彼女が準備してくれた真空パックの着替え
しかも1日ごとに分けてパンツにも名前が書いてあるの。
荷物を全部湖の底に沈めてしまったゴンドー
着替えを借りるんだけど名前入りのブリーフにはさすがに引いていた(^^;)
それからね〜〜、やっぱりターロー=やらっちはかわいい(*^^*)
鳥オタクっぽくて物静かで小柄で(笑)
でも意外と冷静で「助けが来たらわかるように見張りに行く」って
自分からすすんで一人で見張り番に出るの。
ターローは、子供の頃のショッキングな体験のせいで
精神的にもろい男の子だったみたい。
まぼろしの鳥を見て、その鳥に自分の母親の姿を重ねて
大きな木の幹に座ってアメイジンググレイスをアカペラで歌う姿がかわいいのなんの!
ターローは、一人で行動することが多かったな。

救助を待つ間に唯一携帯電話を持っていたアンガ
日本のフィアンセに助けを求める。
でも留守電に入れちゃって、おまけにそこで電池が終わり、
どうにもならない状態に。
怒るゴンドーにおびえるアンガ(^^;)

結局遭難初日は、ダレも助けに来ないらしいので
焚き火を熾して野宿することに。
町田さん
は、なぜか焚き火の煙を頭にかけていた(お寺かっつーの)
そして水をみんなで回し飲みしながら
町田さんがなにか面白い話をしなくてはいけなくなった。
これって毎日笑い話の担当がアドリブで替わるのか、
それともいつも町田さんが笑い話担当だったのかは定かでない。
町田さんは、キャラ設定上、とってもナヨナヨしてて落ち着きがなくて
ちょっとオネエ言葉が入っている話し方だったので
ただでさえリアクションが面白いのに
話し始めた笑い話は、「とびバー」の話。
なんてこと無い思いつきのバーの話だったんだけれど
3人が水を口に含んで笑いをこらえているもんだから
これがさらに客席の笑いを誘うのよ!
でもその「とびバー」のオチはアンガ曰く
「要するにど〜でもいいってこと!」←そりゃないでしょ〜〜(大笑)
ここが一番笑ったかもね(笑)

劇中、何度もゴンドーが「もうヤだ!ここを泳いで脱出してやる!」って
湖に飛び込みそうになったんだけれど
ターローが真剣に「ここの湖にはワニがいるんだよ!」と脅かした。
「ウソだろ〜〜!?イギリスにワニが?」と疑うゴンドーターロー
「最近地球温暖化の影響でこのへんにもワニがいるんだよ。ほらそこにいっぱいいる!!
ねっ?地球温暖化の影響なんでしょ!?」
と客席に向って話しかけてきた。
あたしらみんなワニですかい!←でも話しかけられてうれしい客席(笑)
みんな笑いながら「うんうん(^^;)」と中途半端にうなづいていました。

嵐の中一緒に過ごした4人は、今まで言えなかった心境や将来のことを話して
いい感じになる。
そして4人一緒にターローの見た幻の鳥を見ることが出来た。
で、最後にターローも子供の頃のトラウマを克服したみたい。
救助のヘリコプターも来て一安心、と思ったら
なんと救助のヘリも不時着して事態は、振り出しにもどってしまいました(^^;)

最後の最後で救助隊も救助が必要になるとは恐れ入りました。
いや〜〜、面白い舞台だった。
笑いあり涙ありでMA
は、やっぱり最高ですな。
・・・なんでDVD出さないんだろう?
ジャニーの意地悪(笑)