最初に。
これは、HPを最初に作ったときに書いた実話です。
でも時間は流れて行きます。
しろPちゃんが2011年2月27日に永眠しました。
16歳、人間ならば80代後半、大往生でした。
くろPちゃんは2013年4月14日に永眠しました。
18歳、人間ならば100歳超かもね。
そんなことを踏まえながら興味のある方は、どうぞお読みください。
ぬーは、自分でも「アホじゃないか?」と思うくらいうちのネコが大好き。
自分のうちのネコが宇宙一ラブリーだと思いたい(笑)ネコバカです。
うちのコは、2匹いて両方とも女の子でした
うちで一緒に生活し始めてから18年の月日が流れました。
それは、18年前の冬でした。うちの弟が2匹のネコを持って帰ってきました。
「会社の近くに捨てられてた。会社で世話してたけど土日は、誰も面倒みられないから。」
とりあえず、うちに土日だけ連れてきたとのこと。
見ると、手のひらサイズのちいさなネコ。まだ、目もよく開いてない。
白いほうのネコは、不安なのか「シャーッ!」ってやたらと威嚇する。
黒いほうは、なんか見るからに「カラダ弱そう」。
ぬーと、母は、「ああ、小さすぎる。大きく育つまえに死んじゃうかもね...。」
ぬーは、動物が大好きで、特にネコが大好きだったんだけど、
うちには、カラダのよわ〜いネコ嫌いな祖父母がいるため、ネコを飼う事が許されませんでした。
「それに月曜日には、弟が会社に持って帰るんだもんね。情は、かけない!」と心に誓いました。
そして、月曜日...。2匹のネコを持って弟は、会社に出勤して行きました。
「バイバイ、ノラちゃん」と見送ったその日の夜...。
「...かあちゃん、俺やっぱ、捨てられねぇ」と、2匹のネコを持って帰ってきたのです。
土日に面倒をみて、情が移ったんでしょう。母も「じゃあ、家のなかに入れないで飼おう」と
言う事になり、晴れて2匹の捨て猫は「おんも(外)ネコ」として家で暮らすことになりました。
2匹は、拾ってきた弟が「ご主人」となり、白いネコに「ピーワン」、黒いネコに「ピーツー」という
なんだかワケのわからない名前を付けられて、うちのバラック(農家にある大きな小屋と思ってください)
の2階で暮らすことになりました。
...といっても、主に餌を買ってきたり、餌を与えるのは、うちの母。(男ってダメね)
ぬーは、最初情が移るのが怖くて(何でかな?)あんまり世話しなかったのね。
て、いうか何年か前にぬーも弟と同じように会社でネコを拾ったことがあったのよ。
その時は、家族全員がネコを飼う事に大反対。←仕方なく、他に飼い主をさがして引き取ってもらったの。
...。家には、ネコ嫌いの爺ちゃん婆ちゃんがいるでしょ!とかいわれてさ。(泣)
「弟は、許されて、あたしは反対されたって、どーいうことさ!あの時と状況は変わってないじゃん!」と
ちょっとぬーは、弟とが妬ましかったのだ(今、考えると大人気ないけど)
それに、ピーワンとピーツーって...見れば見るほど「...かわいくない...」
はっきり言って、ものすごく不細工でした(笑)
だって、ピーワンは、何となく「シャムネコっぽい?」色合いで、目が据わってて始終威嚇してて慣れないし、
黒いピーツーは、「キジ?」ってかんじの黒&茶のマダラで、全然鳴かないし、
とにかく、ぬーと2匹の第一印象は「あんまり〜...」って感じでした。
「あたし、このコ等と仲良くなれるんだろうか?」
しばらくして、「名前が呼びづらいよ!」とぬーは、勝手に2匹を呼ぶときに
「しろP」、「くろP」と呼び分けるようにしました。
母に、「ちゃんと本名で呼ばないと慣れないよ」と言われましたが
なんか、ワンとか、ツーって「機械的」でどうもネコの名前らしくなかったので
かまわず呼び続けました。そのうちに母も、「しろ」とか「くろ」とか呼ぶようになって、
気づいたら弟も「くろがさ〜」と、誰も本名で呼ばなくなりました(笑)
それにつけても、顔がかわいくない(笑)この2匹。
...2匹とも女の子だったので、捨てられちゃったのかな。それとも可愛くないから?
それとも、しろPってどうやら皮膚病っぽいし、くろP、とにかく貧弱だし、
ぬーと、母が最初に思ったように「育たないかも」と捨てられちゃったのかな、
とか思っているうちに くろPは、次第にぬーに慣れてくれました。
「...ひにゃ〜ん...」とよわっちい声で甘えるようになりました。
あまえっコ=くろPちゃんという方程式ができました。
元々、寂しがりらしかったので、なるべく撫でて話し掛けるようにしました。
そしたら、全然鳴けなかったくろPちゃんが、おしゃべりになりました(笑)
このこは、家に来て半年くらいの間に2回も大カゼひいて、お医者さんにかかりました。
小さい腕に注射をして、薬もイヤがるのを飲ませたりしました。
考えたら、こうやって小さいときにお医者にかかったおかげで、現在の「超健康肥満児」になれたんだね。
でも、しろPは、イマイチ実態がつかめなかったというか、ワケがわからなかったのです。
人に、甘えず、媚びず、全くなつこうとしませんでした。
「もしや、捨てられた事を忘れてないのかな?人を信じたくないのかな?」と
思っていたある日、たまたま くろPがお散歩に出かけていたらしく
庭には、しろPが一人でぽつんと座っていたので、何となく期待もせずに
「...お〜い、しろP−。」と声を掛けてみました。
すると...。
一瞬 間をおいて「んにゃ〜ん」と、しろPが鳴きながら走ってきたのです!
そのときの、しろPの顔の幸せそうなことといったら!
いままでの、つれないそぶりは何だったの?っていうくらいの勢いでゴロゴロ喉を鳴らしてました。
しろPを撫でながら、ぬーは何となく しろPがわかったような気がしました。
「ああ、くろPがあまえんぼだから、あんたは、遠慮してるんだね」と。
もちろん本当にそうなのかは、わかりませんが、しろPが甘えるのをガマンしてるは、
自分がくろPのお姉さんだと思っているからじゃないかと思います。
ぬーも、長女だから、なにかと「ガマンしなさい」って育てられたから、しろPの遠慮が理解できます。
それで「ああ、しろPともやっと仲良くなれた」と思いました。
その後は、くろPがお出かけしているときは、なるべくしろPに甘えさせてあげるようにしたのです。
そして、忘れず最後にこういい続けたのです「あんたたちは、いい子。かわいいよ」と。
飼い主のよく目か(笑) 気がつくと2匹とも温和なやさしい顔に変わってきました。
そう、Pちゃんズは、ぬーさんちご自慢の「美人姉妹」です。←ネコバカ一代。
あれから13年。2匹は丈夫で温和なネコに育ちました。
あるときは、ロープが切れて洗濯物が地面に落っこちたのを
鳴いて知らせに来てくれたり(いい子でしょ?)
発情期の前に 飼い主の責任として、避妊手術をさせたり(2匹で5万円也)
しろPが、女番長になって毎日縄張り争いに参加したり、
おばかな飼い主が鎖を放して散歩させてる犬に追いかけられたり、←これは、大変だったの!(怒怒怒)
くろPが なぜか大怪我したり、うちのネコ嫌いの爺ちゃん婆ちゃんに叩かれたり...。
色々、騒ぎや、ハプニングもあるでしょう。あたし等の知らないところで事件もあるでしょう。
でもね、うちの弟があんたたちを拾って引き取ってこなかったら、
今、大好きな自動車の屋根や、バラックのがらくた置き場でゆっくりお昼寝も出来なかったのよ。
きれいな星空を ぬーと3人で見上げながら「夜の散歩」もなかったんだよ。
それに今は、ぬー達人間が落ち込んでいると察知して一生懸命話し掛けてくれる。
ぬー達が逆にずいぶん助けられてる。
良かったんだよね、Pちゃんズは、うちに来て。
「Pちゃん達、今、しあわせ?」って聞いたら、
「しあわせよ」って答えてくれるよね?
これからも、ず〜っと家にいてちょうだい。そして平和に暮らしていこうね。
そして今
今現在、ぬーは結婚して新しい家にお引越しした。
引越しした当初、Pちゃん’ズと離れるのが悲しくてほとんど毎日泣いてた。
でも実家と新居がごくごく近いので毎週末Pちゃん’ズに逢いに行ってる(ならば泣くなよ:笑)
Pちゃん’ズが実家で待っててくれる限り ぬーは週末の実家通いをやめないよ。
それが実家の母の健康状態を確認する事にもなるしね。
しろPちゃん、くろPちゃん、毎日母の事を見守ってくれてありがとう。
そしてこれからもずっと2人一緒に丈夫で長生きしてね。
↓
そんなエピソードを書いてから早12年近くが経ちました。
もうかわいいかわいいPちゃん’ズはこの世にはいません。
遠くに旅立ってしまいました。
今は、2人に「ありがとう。大好きだよ」と、出会いと過ごした日々に感謝感謝です。
2人とも最期は、苦しかったかもしれないけれど、今は楽になって
多分2人で合流して散歩でもしてるかしら。
それとも元気だったときみたいに仲良く丸まってお昼寝してるかしら。
命は限りがあるのよね・・・でもやっぱりさみいしなあ。
あと何十年か経つとぬーの命も限りがくるでしょう。
そしたら2人で迎えにきてくれるかなあ。
また3人でお散歩したいなあ・・・・・・・な〜んてね。
そんな妄想を抱きながら、Pちゃん’ズに思いを馳せよう。
これからもこのHPは続けるからね。